SF百科図鑑

"Interzone : the Second Anthology"

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October 20, 2005

"Interzone : the Second Anthology"

英国のSF雑誌インターゾーンの傑作集第2巻。第3巻のみ既読。
第3巻に比べると今一だった。SFといえるものは多くなく、半分以上は普通小説ないしファンタシイである。
ファーガスン「Cの3分の2」★★1/2 古い語源辞典を持っている男が何者かに命を狙われるホラー小説、怪作
ベンフォード「フリーズフレイム」★★ 子供たちを規則正しく行動させる特殊技術の話
バラード「月を歩いた男」★★1/2 月面を歩いた男にインタビューする話。インタビューアーがインタビューされる側になる。
マイケル・ブラムライン「ネズミの頭脳」★★★ 性差が混乱する奇病。怪作。
キム・ニューマン「パトリシアの職業」★★1/2 殉教者として殺される女。
スコット・ブラッドフィールド「間違いなく最良の」★★1/2 いろいろくれる父親の話
ステイブルフォード「生まれるのに忙しくない男」★★★1/2 不死が実現した未来の最後のモータル人間(でも長寿)。
<以上、だいぶ前に読んで内容ほとんど忘れた。以下は今日読んだ>
レイチェル・ポラック「プロテクター」★★★1/2 奇妙な悪夢を見る女が世界の終末を迎える。
ピーター・T・ガラト「乗り手がいなくなったら」★★★1/2 ハルマゲドンが訪れ、キリスト教徒のみが消滅する。
シャーリイ&スターリング「展開」★★★1/2 人類をおいて遺伝子が宇宙に旅立っていく馬鹿SF。
マコーリイ「丘の王」★★★ ケルト伝説の古城で精神を病む甥御の話。ファンタシイ。
ディッシュ「缶詰」★★ 美術品を缶詰食料で買うショートショート。
キルワース「螺旋の砂」★★★1/2 アラビアの砂漠で発見されたアラビア文字の詩に魅せられた男がアラビアに赴く。
ワトスン「時の門が壊れるとき」★★★★ 時間を操作して終末を避け永遠の生を得た奇妙なエイリアンとの接触。
リー・モンゴメリー「戦争、そして/あるいは、平和」★★★★1/2 シュレディンガー/ハイゼンベルクの不確定性原理が具現化した幻想世界における戦争撤廃と世界再生の物語。集中最高の怪作にして傑作。
総合 ★★★
silvering at 22:25 │Comments(0)読書
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