SF百科図鑑 アーサー・C・クラーク『太陽からの風』ハヤカワ文庫SF


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August 15, 2005

アーサー・C・クラーク『太陽からの風』ハヤカワ文庫SF

半分ぐらい読んでいた短編集
大半の作品が他愛のないショートショート。短いものはアイデアの骸骨という感じで、いずれもいまいち。やはり、長めの作品のほうが面白い。特に本格宇宙SFの「大渦巻II」「太陽からの風」「地球の太陽面通過」「メデューサとの出会い」の4編。雪男ものの「無慈悲な空」は中学生のころラジオSFコーナーで朗読されていたのを聴いたことがある。
神々の糧★★
大渦巻II★★★★
輝くもの★★
太陽からの風★★★
秘密★
最後の命令★
Fはフランケンシュタインの番号★1/2
再会★★
記録再生★
暗黒の光★
史上最長のSF★
ハーバード・ジョージ・モーリー・ロバーツ・ウエルズ殿★
あの宇宙を愛せ★1/2
十字軍★★1/2
無慈悲な空★★
中性子星★1/2
地球の太陽面通過★★★
メデューサとの出会い★★★★
silvering at 23:41 │Comments(1)読書

この記事へのコメント

1. Posted by slg   August 15, 200523:52
?総合★★★
*****
2001年日記より
8/8
続いてクラーク「太陽からの風」より。
「神々の糧」★★★★1/2
シェクリイの名作「ショク&&」(原題"F..."はfoodとfuckをかけているから、「オマ&&」と訳すべきだ=小松左京)を思い出させるネタだが、ラストのひねりが巧いショートショート。
「大渦巻2」は既読のためスキップ。
「輝くもの」★★★★1/2
クラークお得意のファーストコンタクトものだが、地球上での知的生命とのコンタクトというのがユニーク。しかも、クラゲが電気で光ってコミュニケーションするというんだから(笑)。科学的なラヴクラフトって感じの作品。
「太陽からの風」★★★★1/2
太陽風を動力としたヨットレースというなんともそそられるネタ。これだけでも素敵だが、ラストがいかにもクラーク節なのがいい。
「秘密」★★★★1/2
なんとも皮肉の効いたショートショート。それにしても重力の軽さが寿命の長さにつながる可能性って、ほんとうにあるんですかね?
「最後の指令」★★★★
ソ連の「天皇人間宣言」? 「人類」のために降伏せよというのがクラークらしいが、これはソ連とアメリカを逆にしたほうがもっとテーマがよく出たのでは?
「メデューサとの出会い」★★★★★
問答無用の名作。読みどころは第一に、木星の大気内の情景を極力写実的に描き出した希な作品である点、第二に、木星生物の描写のずば抜けたユニークさ、そして第三に、あまり触れられることがないが、サイボーグ人間の生態と心理をさり気なくサブテーマとして扱っている点である。特に第三の点は、後にポールが「マンプラス」で大々的にテーマに据えることになるのだが、この作品ではあくまでもクラーク的な明るい扱いになっているのが好感が持てる。むろん、第一、第二の点が最大の読みどころなのは間違いない。クラークの特徴(ファーストコンタクト、惑星の情景描写、宇宙船のメカニズム、乗組員の心理描写、宇宙文明の輝かしい未来等)が凝縮された見本のような作品だ。