SF百科図鑑
カレル・チャペック『山椒魚戦争』岩波文庫
最終更新:
匿名ユーザー
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August 08, 2005
カレル・チャペック『山椒魚戦争』岩波文庫
チェコ作家の古典。20年来積読(70ページまで読んでいた)だったものを一気読み
まあまあ面白かった、というか、イカれてる。知性を持った山椒魚を人類が飼い慣らし労働力として利用し教育し組織化するが、山椒魚人口が莫大に増え生存のために人類と戦争を始め陸地を沈めるという話。基本構造は「R・U・R」と全く同じで、またかよ爺さんという感じだが、ディテールの社会経済的に緻密な考察は凄いと思う。当時の国際情勢を『地球上の異種族たる山椒魚』という変数を導入することで分りやすく寓意的に描写した作品と思われる。
しかし、本作最大の欠点は結末が物語として破綻していることで、いくらテーマやアイデアがよくてもこのいい加減なオチでは画竜点睛を欠くというものだ。
テーマ性 ★★★★★
奇想性 ★★★★★
物語性 ★★
一般性 ★
平均 3.25
文体 ★★★★
意外な結末 ★★
感情移入力 ★
主観評価 ★★★(31/50)
しかし、本作最大の欠点は結末が物語として破綻していることで、いくらテーマやアイデアがよくてもこのいい加減なオチでは画竜点睛を欠くというものだ。
テーマ性 ★★★★★
奇想性 ★★★★★
物語性 ★★
一般性 ★
平均 3.25
文体 ★★★★
意外な結末 ★★
感情移入力 ★
主観評価 ★★★(31/50)
silvering at 19:54 │Comments(0)
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