SF百科図鑑 柳美里『フルハウス』


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15. Posted by slg   May 20, 2005 05:25
柳美里、騒動の記念にどんな小説を書くのか見てみようかと思い、ブクオフで数冊100円のを買った。
そのうち泉鏡花賞受賞の「フルハウス」というのを表題作だけ読んだ。
酷かった(笑)。冗長でストーリーがグダグダだ。崩壊した家族の心のバラバラな様子を書こうとしている設定なのかと思いきや、そこへ他人の家族が上がり込んでくる、その息子がいたずらで消防車を呼び、娘が嘘を本当にするために放火をする、この娘に自分の過去を見た主人公が逃げるこの娘を追いかけるというラスト。エピの一つ一つに関連性が薄く、ピンぼけだ。だから何? という感じ。父親や妹の存在も思わせぶりなのに結局全く生きていない。
要は、語り手=作者自身と、その分身として途中から登場する居候家族の娘のふたりが描きたい対象なんだろうが、叙述に全く一貫性がなく、ただだらだらと時系列順に描写しただけという感じである。
16. Posted by slg   May 20, 2005 05:25
しかも、性的な描写が不自然に多い。特に、主人公が風呂場で自分に似た娘の陰部を見て興奮し手を這わせる描写は、ただの変態じゃん。作品のテーマとも関係がないし。
これと、眉村の「消滅の後輪」や筒井の「虚人たち」が同格だっていうの? 冗談じゃない。
テーマ性  ★★★
奇想性   ★
物語性   ★
一般性   ★★★
平均    2点
文体    ★★
意外な結末 ★
感情移入力 ★★★
主観評価  ★1/2(18/50点)