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舞台はインドネシアのある島。インド人生物学者の父を持つ少年。父母や妹とともに、父の蝶の研究滞在でここにきているが、すっかり島の生活になじんでいる。かれは幼いながらに、水平線に浮かぶ島々の高度を測れるようになりたいと考えている。
かれはある日妹と海水浴中に<水男>に遭遇し、妹とともに逃げ出した。妹が自分のことを親に告げ口しないかと聞き耳を立てていると、父親が<自分が10歳を過ぎてからインドの学校にはいることになると、周囲になじめずカルチャーショックで参らないか>と話すのをきいた。だが、インドの学校に今入学させると親の目が届かなくなり心配だ。母親は、アメリカにいる自分のいとこのアミタに預けてはどうかと提案するが、変人のため父親が難色を示す。
だが少年はこの島を離れたくない。自分はこの島に権利があるのだ。かれは思わずこの島の中央の火口に向かって登り始めていた。難儀をして、水平線の島影がきちんと確認できる高度まで登ると、岩に日付を刻んだ。2012年12月10日。この火山は活動をやめて久しいが、少年はいつなんどき噴火を始めてもおかしくないと考えていた。
──とこんな感じの出だし。今第1章の第2番目の節まで読んだ。あと1節で第1章が終わる。なかなかいい感じの話である。少なくとも今まで読んだイーガンの長編よりはずっといい。
今回はある程度時間をかけて、じっくり味わいながら読んでみたい。
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