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Jerry Oltion"Abandon in Place "」(2005/12/07 (水) 19:38:42) の最新版変更点

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<p>2002年</p> <p>1/6<br> オルツィオン「都合により計画放棄」(仮訳題)読み進む。<br> 全米各地のロケット発射場に突如出現したロケット(博物館にあるはずのもの)が、何の痕跡も残さず次々と勝手に打ち上がる。燃料も無い、宇宙飛行士も乗っているはずは無いのに。しかも目的の星の上空でレーダー網から突然消える。いったい何故? どうやって? 航空宇宙局は必死の調査を開始し、打ち上がったロケットとランデヴーして宇宙飛行士を中に乗り込ませる計画を立てる。主人公のリックがその大役に抜擢される・・・という話。いかにもSFらしい話で面白い。いったい真相は? これから読みます。</p> <p>200ページまで読みました。面白い!<br> リックが忽然と現れたアポロに乗り込み、発射。先に宇宙に出ていた船とランデヴーしますが突然、リックの気が変わり「このまま月に着陸する」と言い出す。NASAと押し問答の最中にロシアのステーションが通信に割り込み「われわれが誘導する」と申し出る。アポロとランデヴーした船の乗組員二人(リックの彼女と日本人の飛行士)も渋々リックに同行することになる。NASAも諦めて静観。途中、アポロの船体が消え始め、リックの彼女が「宇宙計画中止に対するあんたの恨み、願望が実体化したものがこの船よ」と推理する。ロシアの男も「その推理は正しい。我々は極秘に超常現象の研究を重ねてきた」と認める。つまり、リックが「宇宙計画は大丈夫」という楽観を抱くとアポロの船体が消えてしまうことになる。何度か消滅の危機に直面しつつ乗り切る。そしていよいよ着陸作業。先に打ち上がっていた着陸船と合体し、月面上空に接近、着陸船をおろす段になってどこに降りるかで一悶着。ロシアの指示に従って船のプログラムを調べたところ、「月の南極に降りる」プログラムになっていることが判明。実をいうと前に打ち上がっていた火星、土星探査船が着陸した地点も、NASAで極秘の着陸計画案が持ち上がりながらポシャった場所ばかりだったことがNASAの指摘で判明する。<br> ・・・でいよいよ、南極にどうやって着陸するのか?という場面に入ります。<br> ネタ的には昔懐かしい「内意識の具象化」ものですが(「発狂した宇宙」「宇宙の眼」などなど)、NASA宇宙探査計画の予算削減/凍結の問題等をストレートに扱っている点が今日的といえましょうか。単純に「リックの内意識の具象化」で終わるのかどうかも疑問、もう一波乱ありそう。NASAの計画中のポシャった着陸地点をリックは認識していないはずなのに、リックの内意識だけで説明ができるのか? ロシアが実は黒幕? 何だか裏がありそうです。<br> 一言でいってしまうと、「幽霊の宇宙船が出る話」で、これだけきくと馬鹿馬鹿しいネタなのですが、それをここまで面白い話に仕立て上げたオルティオンという作家、なかなか注目できるかも知れません。<br> それと、ロジェシソーラスで、「ロケット工学」の部分の単語に目を通してから読むと、結構楽です。ロケット推進/発射を中断する場合、abortを使うとか、あらかじめ目を通しておいたおかげで非常に読み易くなった。launching padとか、thrust、propulsionなんて単語が抵抗なく頭に入ってきます。propellantが「燃料」の意味だなんてのも、すぐわかったし。多段式ロケットの「段」というのはstageと表現するとか。trajectory=軌道とか。payloadは「弾頭」の意味もありますが、ここでは「観測装置、観測員」の意味で使われてるようです。</p> <p> さて、残り17ページを今からベッドで読みまうっす。</p> <p>オルツィオン「計画放棄」★★★★★<br> 面白かった。長編化の予定あるらしい。しかし最後はあんな高いところから海に落ちて、生きていられるんだろうか・・・(笑)。<br></p>

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