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ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『星ぼしの荒野から』」(2005/12/08 (木) 15:48:09) の最新版変更点

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<p>2001年</p> <p>9/13<br> ティプトリー。<br> 「天国の門」★★★★1/2<br> 皮肉の効いたエイリアンのコメディ。<br> 「ビーバーの涙」★★★★<br> これも人類家畜テーマの小品。<br> 「おお、わが姉妹よ、光満つるその顔よ!」★★★★<br> 現実と妄想世界が交錯する技巧的作品。<br> 「ラセンウジバエ解決法」★★★★★<br> ディッシュ「人類皆殺し」永井豪「ススムちゃん大ショック」シルヴァーバーグ「蝿」などがミックスされたネタ。冒頭の「天国の門」ともネタのかぶった、強烈なフェミニズム?SFです。ネビュラ賞も納得の大傑作。<br> 「時分割の天使」★★★★<br> 奇想小説。このネタを最後まで持たせてしまうところが凄い。</p> <p>9/14<br> ティプトリーの続きです。<br> 「われら<夢>を盗みし者」★★★★1/2<br> 地球人が悪役の、エイリアンの脱出の話。政治風刺SFになってます。ジョーン・ヴィンジの短編を思わせるようなエイリアンのキャラクター設定が素敵です。<br> 「スロー・ミュージック」★★★★★<br> 更にヴィンジ的な雰囲気の作品。未来のアダムとイヴものと思わせながら、結局、この2人もあの世に行ってしまいます。全編を覆う神話的な雰囲気がたまりません。妊娠するためにピルを服用するといった逆転発想がティプトリー的です。70年代の匿名時代の作品とは全く異なった「女性を前面に打ち出した」時期のティプトリーの代表作の一つといっていいでしょう。<br> 「汚れなき戯れ」★★★★1/2<br> ショートショートといってもいい小品ながら、この男が語る謎の生命体のアイデアは極めて強烈です。レム「ソラリス」の生きている海より凄いかも。何しろ、未来の人類の歴史をミニチュアにして演じるというんですから(笑)。ティプトリーの発想能力のずば抜けた凄さを表した作品です。</p> <p> エンデ「果てしない物語」「ジムボタンの機関車大冒険」購入。近日中に「モモ」(探せば持っているはずなんだけどめんどくさい)「ジムボタンと盗賊」、ルイス「ナルニア国」トールキン「ホビット」ローリング「ハリーポッター」も全部そろえる予定。大泥棒ホッツェンプロッツ、スプーンおばさん、飛ぶ教室、などなど児童文学にはまりそう。</p> <p>9/15<br> 「星ぼしの荒野から」★★★★1/2<br> エイリアンが地球人の少女の力を借りて生還する話。外枠のエイリアンの話は、ヴォクトやヴァーナー・ヴィンジっぽい。また内枠の主人公である少女のキャラクター設定が面白い。父親を誘惑して近親相姦訴訟沙汰になるエピソードなど話の展開上の必然性はないと思うのだが、このエグさはティプトリーならではといえるかも。<br> 「たおやかな狂える手に」★★★★1/2<br> 正直いうとやや感傷的すぎる感じはするが、素顔のティプトリーが最もよく表れた作品という意味で重要であるし、太陽系外の空間にぽっかり存在する放射線で光る巨大天体上の知的生命という設定があまりにも魅力的すぎる。人間からの疎外感、エイリアンへの徹底的な共感、というティプトリーの特徴が何の衒いもなく前面に出て作品全体を支配しているし、CPのストーリーがエイリアンとの心中という主観的ハッピーエンドで終わった後のエイリアン世界のパートがいい締めになっている。小説としてのバランスの悪さはあるが、それを補って余りある強烈な熱情が感じられる作品であり、それゆえのSFM読者賞であろう。個人的にはこのエイリアン世界の話をもっと読んでみたかった気がする。<br> 以上で読了、ティプトリー「星ぼしの荒野から」★★★★★<br> ティプトリーに屑なし! この本は初期作に比べてマイルドで読み易い作品が多いので、初心者にはぴったりの本でしょう。<br> 次は「愛はさだめ、さだめは死」です。<br> ティプトリーの未訳の長編「空から光が降ってくる」も読みてえな。</p>

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