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David Gerrold "The Martian Child"」(2005/12/07 (水) 15:51:42) の最新版変更点

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<p>2001年</p> <p>6/27<br> 「火星人の子供」は、養子をもらおうとしている男の話。ジェロルドの半自伝小説のようです。独身のまま老境を迎え、このまま誰にも忘れ去られて死んでゆくのは耐え難いと考えた主人公は、養子をもらおうと考え、あらゆる情報を集めまくり、養子のアルバムを見まくった挙げ句、ある男の子の写真を見て、「この子だ!」と決め、ケースワーカーの面接を受けますが、その子は自分が火星人だと言い張る問題児で、養親が何度も入れ替わっているので難しい旨告げられます。養親希望者は他にもおり、「子供の利益」の観点から養親は決定されるので、あまり期待しないようにと言われてしまいます。ここまでは普通の人間ドラマですが&&この後どう展開するのでしょうか。<br> 何と、諦めていたデニスの父にデヴィッドが決まったという知らせが来ました。デヴィッドは泣いて喜びます。</p> <p> 「底の世界」は、ヨーロッパにできた海面より深い地溝の公園を案内するツアコンダクターの話。この地溝というのが、両脇を山脈に囲まれて海水が入ることはないようなのですが、今いちイメージが湧きません。雨が降ったらどこに流れ込むんだろう?とかいろいろ考えてしまって&&。ただ、文体は落ち着いていて、じっくりと書き込んでいる感じで好きなタイプです。あと、「高頭」人と「太眉」人というのが出てきたり、「高頭」人の娘二人とツアコンが3Pかました後、人に見られてたんではないか、クビになるんではないかとびびってたり、かなり変な話です。この先どういう展開になるか読めないという点では結構楽しめそうです。</p> <p>6/28<br> ジェロルド「火星人の子供」★★★★1/2<br> わははははははは。怪作! SFどころか、小説かどうかも怪しい(笑)。ほとんどエッセイに近いです。途中から「わたし」が「デヴィッド」=作者であることがわかるし、実名のSF作家が次々と出てきてほとんど実話エッセイの趣を帯びてきます。養子が信号機の色や最初に開くエレベーターを操作したり、野球をドジャースの有利なほうに導いたりする力がある(らしい)と思うようになるあたりから、語り手は「もしかして本人がいうように、火星人が子供を地球人の母体に「養子」に出したのか?」と本気にするようになり、それを小説に書こうと考えるようになります。他のSF作家はほとんど誰も取り合わなかったのですが、ケースワーカーのデニスに関するレポートを見て、やはりほんとに火星人だったのかも?と思ったりもします。で、最後は「自分の子だからどっちでもいい」と開き直り、デニスの能力で宝くじが当たるか? ヒューゴー賞が取れるか? 嫁が来るか? などとあれこれ考えるところで終わります。このヒューゴー賞のオチがとにかく狙い澄ましたような感じで大爆笑でした。で、ほんとに取ってるからなあ、もう、投票してくれといわんばかりだもんなこれ(笑)。結局SFとはいえないけど、メタSFであることは間違いありません。なお、作者が昔原作を書いていただけあって、手前ミソのスタートレックネタの多さにはちょっと閉口しました。ジャンル分けするなら【奇妙な味】と【エイリアン/侵略】のあいのこといったところでしょうか。<br> ニューヒューゴーウィナース

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