「John Collier "Fancies And Goodnights"」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

John Collier "Fancies And Goodnights"」(2005/12/04 (日) 03:34:09) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

<div class="datebody"> <h2 class="date">November 12, 2004</h2> </div> <div class="blogbodytop"></div> <div class="blogbody"> <div class="titlebody"> <h3 class="title">John Collier "Fancies And Goodnights"</h3> </div> <div class="main"><a href="http://blog.livedoor.jp/silvering/6e3896ca.jpg" target="_blank"><img class="pict" height="240" alt="fancies &amp; goodnights" hspace="5" src="http://blog.livedoor.jp/silvering/6e3896ca-s.jpg" width="160" align="left" border= "0"></a>ジョン・コリアの短編集。国際幻想文学賞受賞。指輪物語がつまらなくて時間がかかりそうで、このままでは読書が嫌いになりそうなので、並行して読み始める。<br clear="all"></div> <a name="more" id="more"></a> <div class="mainmore"> 大半の作品は、サンリオSF文庫の「ジョン・コリア奇談集1・2」(抄録版がちくま文庫より出ている)に収録されており既読ですが、以下の作品は未読ですので、読みます。<br> Evening Promise<br> Wet Saturday<br> Over Insurance<br> Great Possibilities<br> Without Benefit Of Galsworthy<br> Back For Christmas<br> Midnight Blue<br> Thus I Refute Beelzy<br> In The Cards<br> 以上9編<br> 他に23編収録<br clear="all"></div> <div class="posted">silvering at 07:41 │<a href= "http://blog.livedoor.jp/silvering/archives/9204817.html#comments"><font color= "#87614C">Comments(6)</font></a> │<a href= "http://blog.livedoor.jp/silvering/archives/9204817.html#trackback"><font color="#87614C">TrackBack(0)</font></a> │<a href= "http://blog.livedoor.jp/silvering/archives/cat_70845.html"><font color= "#87614C">読書</font></a></div> <div class="menu"><a href="http://blog.livedoor.jp/silvering/"><font color= "#87614C">このBlogのトップへ</font></a> │<a href= "http://blog.livedoor.jp/silvering/archives/9116080.html"><font color= "#87614C">前の記事</font></a> │<a href= "http://blog.livedoor.jp/silvering/archives/9227844.html"><font color= "#87614C">次の記事</font></a></div> <div id="ad"></div> </div> <div class="comblogbodybottom"></div> <div class="trackbackurltop"></div> <div class="trackbackurlbody"> <h3 class="trackbackurlttl">トラックバックURL</h3> <div class="trackbackurl"> <table cellspacing="0" border="0"> <tbody> <tr> <td width="99%"><input class="trackbackbox" value= "http://app.blog.livedoor.jp/silvering/tb.cgi/9204817"></td> <td align="right" width="1%"><input onclick= "quickTrackBack('http://blog.livedoor.jp/silvering/archives/9204817.html'); return false;" type="button" value="クイック"></td> </tr> </tbody> </table> </div> </div> <div class="trackbackurlbottom"></div> <a name="trackback" id="trackback"></a><a name="comments" id="comments"></a> <div id="commenttop"></div> <div id="comment"> <h3 class="commenthead">この記事へのコメント</h3> <div id="commentbody"> <div class="commentttl">1. Posted by SILVERING   <span>November 12, 2004 11:42</span></div> <div class="commenttext">最初の作品はEVENING PRIMROSEの間違いだった。鬱。</div> <div class="commentttl">2. Posted by silvering   <span>November 13, 2004 02:40</span></div> <div class="commenttext"> 「夜の桜草」読んだ。ブルジョア社会に嫌気がさし、デパートに住み着いた男が、そこに先住する集団(幽霊のような存在か? 素性知れず)の仲間になる。その中のある娘に恋をするが、娘は人間の警備員に恋をしており、そのことを仲間に知らせたところ連れ去られてしまい、主人公は娘を助けるため「警備員」に相談することにする、といった話だった。<br> コリアの特徴は、厭世的人物がやたら登場するところ、どうやったらこんな話を思いつくのかという奇想小説が多いということ、皮肉の利いたラストを得意とすること。本作はその3つともを満たしている。<br> テーマ性   ★★<br> 奇想性    ★★★★<br> 物語性    ★★★<br> 一般性    ★★<br> 平均     2.75点<br> 文体     ★★★<br> 結末の意外性 ★★★<br> 感情移入度  ★★★(厭世的詩人という設定が素敵)<br> 主観評価   ★★★(31/50点 水準作)<br> <br> <br></div> <div class="commentttl">3. Posted by silvering   <span>November 18, 2004 07:32</span></div> <div class="commenttext"> 短編に長編向きの評価基準を適用するのもどうかと思うので、以下は単純に主観評価のみとし、ひつようにおうじて他の指標を併記する形とする。<br> <br> さて、未読をいくつか消化した。<br> <br> 雨に濡れた土曜日 Wet Saturday<br> 男に他の娘への愛を打ち明けられ、逆上して男を殺害してしまった娘。この娘をかばおうと父親が思いついた計略とは? 脅迫され、無実の罪の罪証を作らされる男。しかし、父親が最後に裏切る&&。<br> かっちりまとまった一種の倒叙ミステリ。辛辣なオチがなかなか。★★★<br> <br> 過剰保険~愛は保険を超えて~ Over Insurance<br> 寝ても覚めてもいちゃついてばかりいる夫婦。ある日、夫が交通事故に遭いかけたことから、万が一に備えて互いに生命保険をかける。ところが、保険料負担のために赤貧となり、食うに事欠いた二人の愛情は、次第に冷めて&&。<br> 予想通りの結末ながら、期待にきっちり応える完璧なオチだ。秀作。★★★★<br> <br> 見込みのある豪邸 Great Possibilities<br> 他人の財産管理を主業務とする弁護士。しかし彼には一つだけ変わったところがあった。家に放火して燃えるのを眺めるのが何より好きなのだ。彼はクライアントの豪邸を次々と物色するが、適当な物がなかなか見つからない。そこへ、ある日、川沿いの城のような豪邸が手に入ったという知らせが入った。この弁護士のしたことは&&。<br> 作者お得意の変人ものの1作。切れ味は今ひとつか。★★1/2<br> <br> ゴールズワージイに益なし Without Benefit of Galsworthy<br> 突如、浜辺で裸の娘と戯れたいというインスピレーションに駆られた男が家に帰ると、イメージにぴったりのお手伝いの娘が入っていた。彼は悩んだ挙げ句、妻と別れ、いっさいがっさいを財産分与し丸裸になる。さて、いよいよ娘に話を切り出すのだが&&。<br> 容易に予測のつくオチで、切れ味は今ひとつ。主人公の変人ぶりの描写はさすがだが&&。★★<br> <br> クリスマスに帰る Back For Christmas<br> 短期のアメリカ赴任が決まった男。クリスマスまでには帰ってこいよと釘を刺され、妻とともに友人に送り出される。ところが、男は戻る気などなく、シカゴの愛人と暮らすつもりなのだ。男は妻を殺害し、証跡を地下室の穴に埋めてアメリカに出発。ところが、ニューヨークに着いてホテルに入ると、妻あての手紙が&&。<br> 倒叙ミステリ系の作品で、オチの切れもまずまずだろう。★★★<br> <br> 残り4編<br> <br></div> <div class="commentttl">4. Posted by silvering   <span>November 18, 2004 09:09</span></div> <div class="commenttext">追加<br> <br> ミッドナイト・ブルー Midnight Blue<br> 夜遅く妻子の寝静まった家に帰り、注意深くマフラーをフックにかけ、鏡で身体の様子を点検する男。浮気の痕跡がないかと確認しているようだ。安心した男はベッドに入る。ところが翌朝、男は妻に、昨夜遅かったことを指摘される。何でも、妻は男が殺人を犯して絞首刑になる夢を見たのだ。それも、車の中で同僚の男をマフラーで絞め殺す夢だ。二人とも同じような模様のマフラーを持っていたが、色違いだった。この話を聞いて、男は青ざめる。実は前夜、この同僚と一緒だったのだ。事務所で横領事件が発覚し、この同僚が犯人らしいので、外で問いつめていた。妻は、正夢というものはあるがディテールは違うものだと言い、夫も、妻の見た夢と事実との違いを指摘する。だがしかし、息子が起きてきて、あるものを差し出した&&。<br> ただの痴話げんかと思えたものが、こんな方向に進むとは。傑作だ。★★★★<br> <br> ビールジーなんているもんか Thus I refute Beelzy<br> 庭で一人遊びをする息子リトルサイモン。昼のお茶の席で、心配した父親ビッグサイモンが問いつめると、ビールジーさんと遊んでいたんだ、と言う。父親は、空想と現実の区別のつかない息子を心配し、何とかその違いを理解させようとする。が、息子はビールジーさんがいると言い張り、ついには、自分や父親の方が偽物だ、自分に危害を加えるとビールジーさんが翼のついたライオンになって助けにくるぞ、と言う。怒った父親は2階に上がって頭を冷やせ、後から行くからな、という。渋々2階に行く息子。お茶を飲み終え、父親は2階に行く。サイモンの悲鳴! 折檻しているのか? 母親たちはあわてて2階に行く&&。<br> ブラッドベリ「草原」を髣髴とさせる(と書くだけでネタバレになってしまうか)傑作。★★★★<br> <br> 残り一編。<br> ところで、上に挙げた作品のうち、未訳は桜草とゴールズワーシイだけで、後は、「炎の中の絵」やミステリマガジン、「幻想と怪奇」等で既訳だということが分かりました。「ビールジーなんているもんか」って確かハヤカワミステリの幻想と怪奇に入っていて、実家にあるのをそういえば思い出した。失敬。</div> <div class="commentttl">5. Posted by silbvering   <span>November 18, 2004 09:50</span></div> <div class="commenttext">最後の一編<br> <br> トランプ占い In the Cards<br> 自分以外のことは何でもあてる画期的なトランプ占いが開発された。ある女がこのシステムを勉強し、金持ちをつかまえようと開業。ある日、超不細工な若者を占い、この男が近親者の死で莫大な遺産を得た後まもなくショック死することを知る。女は、遺産目当てにこの醜男と結婚するが、いっこうに遺産は来ない。とうとう離婚しようと決意した矢先、女あてに来た手紙を読んだ男が喜んで出迎えた。莫大な遺産が女に入ったのだ! 占いは女のことだったらしい! 女は、男とあくまで離婚しようとするが、男は、占いは的中したと言いながら、女の首に手をかける&&。皮肉な結末はさすが巧い。★★★★</div> <div class="commentttl">6. Posted by silvering   <span>November 18, 2004 09:54</span></div> <div class="commenttext"> 既訳作品はこの通り。http://homepage1.nifty.com/ta/sfc/collier.htm<br> 大半が絶版で入手困難。雑誌掲載作にも傑作が多く、奇想コレクションあたりで出してほしい作家である。</div> </div> </div>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
記事メニュー
目安箱バナー