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アイザック・アシモフ『世界SF大賞傑作選2』講談社文庫」(2005/12/06 (火) 17:57:27) の最新版変更点

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<p>2000年</p> <p>7/21<br> 「兵士よ問うなかれ」面白かった。主人公の克明な心理描写が、ラストで素晴らしい効果をあげている。ヒューゴー賞受賞もうなずける。ところでヒューゴー賞を受賞したのは後半部分らしいが、いったいどこからなのか? それを知るためにも、世界SF大賞1巻は入手したいところだ。<br> SF大賞2巻に着手。アンダースン「王に対して休戦なし」はとばすことになるが、やむを得ない。<br> まずエリスン「悔い改めよハーレクイン!」再読。一度目はあまり面白いと思わなかったのだが、2回目は面白かった。ネタが分りやすいのはいい。文体も筒井っぽい饒舌体で、プロットもあまり考えずに感情の赴くまま筆を走らせているような感じ。ブラックなユーモアも文体のリズムと相まって効果をあげている。遅刻で研修所をクビにするぞと脅されたことのある遅刻常習患者の自分としては、共感するところが大きかった(笑)。<br> 次がヴァンス「最後の城」。「竜を駆る種族」に次ぎ2つ目だが、相変わらず独特の「イッちゃってる」異世界描写が凄まじい。奇妙な生物群のアイデアは気狂いじみて魅力的だし、出てくるキャラの思考回路も奇妙で人間離れしており、「書いた人の脳みそをかち割って見てみたい」という感じ(笑)。最初は取っ付きにくいが、一度はまると抜けられなくなる、麻薬的魅力というべきか。ラーメン二郎みたいなもんですかね(笑)。笑いながら楽しめる、入魂の一作。<br> (略)</p> <p><br> 7/22<br> 「最後の城」最高! 「竜を駆る種族」よりも上でしょう。プロットの立て方に格段の進歩が見える。ほめるところはいっぱいあるが、第一に「巨鳥」のキャラ最高! 大好きです。第二に、ユーモアの冴えが素晴らしい! ザンテンが知った、ヘゲドーン城を救う方法ー「われわれに農奴といっしょに踊れというのか。巨鳥にエッセンスをふるまい、フェーンの色艶を彼らと論じあえというのか」ぎゃはははははは。踊り好きなやつやなあ。確か「竜」でも、異星人が宇宙船から踊りながら出てきて全滅するというくだりがあったし。あるいは、貴族のプライドに固執して、メックに皆殺しにされる人々、発狂してエネルギー砲を乱射するガー、兵糧攻めにあい降伏するメックなど、とにかくどいつもこいつも間抜けで滑稽。まあ、ここまでは「竜」とも共通する長所なのだが、この作品は「革命」により、異星生物を奴隷にして生活していた連中が「人間性」に目覚めるという寓話的なテーマ性を持っている点に発展が認められ、それゆえにストーリーにめりはりがつきインパクトが増している。まさに珠玉の一編だ。</p> <p> 「中性子星」再読したが、面白くないなあ。中学生のころは凄く面白いと思って読んだ記憶があるのだけれど、20年近く経って読み返してみると、単純なストーリー構成や類型的キャラクターといったアラが見えてしまって。純粋に科学アイデアだけを楽しむ作品という感じだ。この作品など典型的なアイデアストーリー。ただ、この分りやすさ、単純さとアイデアの面白さの結合は、当時としては新鮮だったんだろうね。</p> <p> エリスン二作目の「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」大傑作! 一気に読み終えました。怒りに満ちた暴力的文体で、巨大コンピュータに閉じ込められた人間の地獄絵図を凄まじく描出。共食い
<p>2000年</p> <p>7/21<br> 「兵士よ問うなかれ」面白かった。主人公の克明な心理描写が、ラストで素晴らしい効果をあげている。ヒューゴー賞受賞もうなずける。ところでヒューゴー賞を受賞したのは後半部分らしいが、いったいどこからなのか? それを知るためにも、世界SF大賞1巻は入手したいところだ。<br> SF大賞2巻に着手。アンダースン「王に対して休戦なし」はとばすことになるが、やむを得ない。<br> まずエリスン「悔い改めよハーレクイン!」再読。一度目はあまり面白いと思わなかったのだが、2回目は面白かった。ネタが分りやすいのはいい。文体も筒井っぽい饒舌体で、プロットもあまり考えずに感情の赴くまま筆を走らせているような感じ。ブラックなユーモアも文体のリズムと相まって効果をあげている。(略)自分としては、共感するところが大きかった(笑)。<br> 次がヴァンス「最後の城」。「竜を駆る種族」に次ぎ2つ目だが、相変わらず独特の「イッちゃってる」異世界描写が凄まじい。奇妙な生物群のアイデアは気狂いじみて魅力的だし、出てくるキャラの思考回路も奇妙で人間離れしており、「書いた人の脳みそをかち割って見てみたい」という感じ(笑)。最初は取っ付きにくいが、一度はまると抜けられなくなる、麻薬的魅力というべきか。ラーメン二郎みたいなもんですかね(笑)。笑いながら楽しめる、入魂の一作。<br> (略)</p> <p><br> 7/22<br> 「最後の城」最高! 「竜を駆る種族」よりも上でしょう。プロットの立て方に格段の進歩が見える。ほめるところはいっぱいあるが、第一に「巨鳥」のキャラ最高! 大好きです。第二に、ユーモアの冴えが素晴らしい! ザンテンが知った、ヘゲドーン城を救う方法ー「われわれに農奴といっしょに踊れというのか。巨鳥にエッセンスをふるまい、フェーンの色艶を彼らと論じあえというのか」ぎゃはははははは。踊り好きなやつやなあ。確か「竜」でも、異星人が宇宙船から踊りながら出てきて全滅するというくだりがあったし。あるいは、貴族のプライドに固執して、メックに皆殺しにされる人々、発狂してエネルギー砲を乱射するガー、兵糧攻めにあい降伏するメックなど、とにかくどいつもこいつも間抜けで滑稽。まあ、ここまでは「竜」とも共通する長所なのだが、この作品は「革命」により、異星生物を奴隷にして生活していた連中が「人間性」に目覚めるという寓話的なテーマ性を持っている点に発展が認められ、それゆえにストーリーにめりはりがつきインパクトが増している。まさに珠玉の一編だ。</p> <p> 「中性子星」再読したが、面白くないなあ。中学生のころは凄く面白いと思って読んだ記憶があるのだけれど、20年近く経って読み返してみると、単純なストーリー構成や類型的キャラクターといったアラが見えてしまって。純粋に科学アイデアだけを楽しむ作品という感じだ。この作品など典型的なアイデアストーリー。ただ、この分りやすさ、単純さとアイデアの面白さの結合は、当時としては新鮮だったんだろうね。</p> <p> エリスン二作目の「おれには口がない、それでもおれは叫ぶ」大傑作! 一気に読み終えました。怒りに満ちた暴力的文体で、巨大コンピュータに閉じ込められた人間の地獄絵図を凄まじく描出。共食い?殺しあいでAMを出し抜いた後、語り手が「自殺できないよう」な姿に変えられるラストまでの流れも素晴らしい。とにかく、こんな小説いままで読んだことない、凄すぎです。</p> <p> さて、第二巻読み終わったので、次はどれにしようかなあ。と思ったが、ここらで中短編部門をつぶしておきたいので、次はマキャフリイ「竜の戦士」。</p> <p>7/23<br> 「竜の戦士」面白いっす。<br> SF大賞1注文。</p> <p> 函館記念クラフトマンシップーオースミタイカン30130円を100円的中でプラス。今週は2500円しか使っていないので27000円ぐらいプラスで残高20万突破した。<br></p>

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