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<table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#0000FF">■2004/04/03 (土) 01:29:16</font> <font color="#000000">カイトマスター他</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> カイトマスターはシリーズ第1作。一種のオルタネートヒストリーものだろうか。「凧」と称される飛行乗物がテクノロジーの中核の社会を舞台とする作品のようだ。<br> この作品を含めて、英国協会賞受賞短編を未訳は訳し、既訳はスキャナで取り込みOCRかけるなどして、全集化するつもりである。乞うご期待って期待してるのは俺本人だけだってば。<br> <br> バロウズ「火星の月の下で」(世界SF全集短編集古典編)読了。<br> しっかりSFだったので驚いた。ちゃんと火星の重力などを考慮に入れて、きちんと世界構築をしている。その火星の文化、文明のディテールの作り込みも見事で才能に溢れている。ストーリーも面白いし、キャラクターも魅力的である。特に番犬君が私は好き。途中のデジャー・ソリス登場以後はやや冗長に流れるうらみはあるが、基本的には面白い。<br> この早い時期に、これだけの異世界構築、異文化コミュニケーションのディテール構築を独力で行ったのだから、やはり驚異としかいいようがない。バロウズ、凄い男である。もう一人のバロウズは、物語性を否定し文学の基本概念を覆すことで一世を風靡したが、このバロウズは、文学の基本である物語性の王道を溢れんばかりの才能で突き進んだといえる。その後のSFの歴史は、この「バロウズ的なもの」の模倣と克服のせめぎ合いの中で発展してきたといって過言ではなかろう。<br> 本作は、「火星のプリンセス」の第3章から第10章あたりまでにそっくりそのまま組み込まれた、原型中編である。<br> 本来、長編版の「火星シリーズ」も読むべきなんだが、いくら何でも長すぎるからねえ。そのうち読もうと思いつつ、ついつい後回しにしてしまう怠惰な私。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#FF0000">■2004/03/21 (日) 06:42:46</font><font color="#000000">SF全集 古典編に入る。</font></td> </tr> </tbody> </table> <p>げろげろ&amp;&amp;面白い&amp;&amp;<br> オブライエン「金剛石のレンズ」<br> SFというより科学的ファンタジーというべきだが、見事な短編だ。<br> ドイル「ロス・アミゴスの大失策」<br> 面白い。科学的にどうかはさておき、皮肉の利いた着想はさすが、ホームズの作者だけある。<br> ラスヴィッツ「万能図書館」<br> 笑える。着想を小説に書きのばしただけの内容だが、シンプル故の面白さがある。<br> <br> 古い物ほど面白いという皮肉。やはり、文学の中から「物語性」がどんどん退化しつつあるということを実感する。</p>
<table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#0000FF">■2004/04/03 (土) 01:29:16</font><font color="#000000">カイトマスター他</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> カイトマスターはシリーズ第1作。一種のオルタネートヒストリーものだろうか。「凧」と称される飛行乗物がテクノロジーの中核の社会を舞台とする作品のようだ。<br> この作品を含めて、英国協会賞受賞短編を未訳は訳し、既訳はスキャナで取り込みOCRかけるなどして、全集化するつもりである。乞うご期待って期待してるのは俺本人だけだってば。<br> <br> バロウズ「火星の月の下で」(世界SF全集短編集古典編)読了。<br> しっかりSFだったので驚いた。ちゃんと火星の重力などを考慮に入れて、きちんと世界構築をしている。その火星の文化、文明のディテールの作り込みも見事で才能に溢れている。ストーリーも面白いし、キャラクターも魅力的である。特に番犬君が私は好き。途中のデジャー・ソリス登場以後はやや冗長に流れるうらみはあるが、基本的には面白い。<br> この早い時期に、これだけの異世界構築、異文化コミュニケーションのディテール構築を独力で行ったのだから、やはり驚異としかいいようがない。バロウズ、凄い男である。もう一人のバロウズは、物語性を否定し文学の基本概念を覆すことで一世を風靡したが、このバロウズは、文学の基本である物語性の王道を溢れんばかりの才能で突き進んだといえる。その後のSFの歴史は、この「バロウズ的なもの」の模倣と克服のせめぎ合いの中で発展してきたといって過言ではなかろう。<br> 本作は、「火星のプリンセス」の第3章から第10章あたりまでにそっくりそのまま組み込まれた、原型中編である。<br> 本来、長編版の「火星シリーズ」も読むべきなんだが、いくら何でも長すぎるからねえ。そのうち読もうと思いつつ、ついつい後回しにしてしまう怠惰な私。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#FF0000">■2004/03/21 (日)06:42:46</font><font color="#000000">SF全集 古典編に入る。</font></td> </tr> </tbody> </table> <p>げろげろ&amp;&amp;面白い&amp;&amp;<br> オブライエン「金剛石のレンズ」<br> SFというより科学的ファンタジーというべきだが、見事な短編だ。<br> ドイル「ロス・アミゴスの大失策」<br> 面白い。科学的にどうかはさておき、皮肉の利いた着想はさすが、ホームズの作者だけある。<br> ラスヴィッツ「万能図書館」<br> 笑える。着想を小説に書きのばしただけの内容だが、シンプル故の面白さがある。<br> <br> 古い物ほど面白いという皮肉。やはり、文学の中から「物語性」がどんどん退化しつつあるということを実感する。</p> <p>*****</p> <p>2001年</p> <p>5/27</p> <p>世界SF全集短編集古典編より、<br> ワインボウム「火星のオデッセイ」★★★★★<br> 面白いっ! 石原藤夫「ハイウェイ惑星」、ブリン「知性化戦争」を思わせる、奇妙キテレツで滑稽な火星生物たち。爆笑に次ぐ爆笑です。90年代SFに欠けているのはまさにこういう、おおらかな面白さ、想像の限界を飛び越えてしまう楽しさなんだよね。で、評論家連中が、アンソロジーを編むときに、こういう作品を「既に今の火星についての最新知識を前提にすると古くなっている」とか何とかいう理由で除外してしまい、「リアルな近未来小説」しか入れなかったりする。そうすると一般の読者どころか旧来のファンすらよりつかなくなる、というわけだ。つまり、想定している読者が、相当読み込んですれていて、科学的厳密さに過敏というような連中で、なおかつ編者と同じ趣味を持っている、という極めて狭いものになっているため、普通の人が読んでもつまらない本になってしまうわけだ。これが、「SFが売れない」理由である。反省してほしい。30年代の古い小説でも、こんなに面白くて、科学的厳密さなんか糞くらえで読めてしまうんだから。</p>

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