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<table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#FF0000">■2004/03/07 (日) 13:10:09</font> <font color="#000000">世界SF全集32 世界のSF(短編集)現代編 4</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> で、分類してみると(かっこ内は「異化(謎)要素」)<br> 愛しのヘレン
<table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#0000FF">■2004/03/20 (土) 23:09:32</font> <font color="#000000">世界SF全集32 世界のSF(短編集)現代編</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> 読了。シェクリイとマティスンがつまらなかった以外は、概ね満足。<br> <br> ナース「悪夢の兄弟」医者作家らしい、悪夢の中での精神力のテストを扱った傑作。<br> ファーマー「母」グロテスクなエイリアンとの共生、作者らしい気持ち悪さ。<br> マクリーン「種の起源」一種のホラー小品。短過ぎて物足りない、アイデアはよいんだけど。<br> ブラウン「唯我論者」まあ、ショートショートだから。ここに入れるとさすがにレベルが低く見える。ブラウンはブラウンだけの本で読まないと。ジャンル違うからね、落語みたいなもんだから。<br> オリヴァー「吹きわたる風」世代宇宙船もの、ちょっとストレート過ぎてひねりがないけど、作者の作風らしいから。まあまあ。<br> シェクリイ「危険の報酬」筒井っぽいけど、ストレートすぎるな。「人間の手が触れない」って本の中でもいちばん有名らしいけど、何で評価高いのかよくわからない。古い。<br> オールディス「誰が人間にとってかわられる?」面白い。狂ってて。オチも笑える。ロボット物の傑作。<br> マシスン「次元断層」今にしてみると素朴過ぎて古くさい。<br> ライバー「交通戦争」ハーラン・エリスン的な傑作。多彩な作家だが、やはり短編がいちばん巧いね。<br> バラード「終着の浜辺」死に向かう現代文明を象徴する放射能実験の島を彷徨い、自分の内側への探究の旅を続ける男。広島原爆が人類の死滅に向かう「前三次期」であるという作者の思想と絶妙に結合した、悪夢的幻想小説の傑作。<br> アルジャーノンも斜め読みで再読。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#0000FF">■2004/03/20 (土) 15:45:28</font> <font color= "#000000">ジェイムズ・ブリッシュ「表面張力」</font></td> </tr> </tbody> </table> <p>世界SF全集短編集読み進む。<br> <br> 実に濃密な一編である。50年代に書かれたとは思えないほど、人造種族である微小水棲人類の「宇宙船」建造から最初の「宇宙」旅行へのディテール構築は読み応えがある。強靭な想像力と該博な科学知識の結合、これがブリッシュの実力だ。SFのかくあるべき見本ともいうべき傑作。実は「宇宙播種計画」中の一編であり、この本はハヤカワSFシリーズから出ていて、所有しているのだが、未読であった。いま、見比べてみたところ、各章の頭に挿入されているコメントが、全集版では省略されている。というよりも、全集版は雑誌初出時のオリジナルを定本にしており、SFシリーズ版は単行本化され加筆された物を定本にしているのであろう。<br> 本編のどこに自分が魅かれるのかを内省するに、やはりそれはミステリ的部分であるということが判る。「水だけの惑星に適応する人類とはどのような身体構造を持つべきか」という謎に始まり、「そのような人類が生息するのはどのような世界か」「そのような世界はそのような人類にどのように見えるか」「そのように見える世界の中でそのような人類はどのような文化を築くのか」「そのような世界、文化における海面、外気とはどのような存在か」といった謎とそれに対するブリッシュの科学的思弁に基づく回答が次々と提示される。それに対する興味こそが、ページを繰る手を止めない機能を果たす。ストーリーを追うことでその謎に対する回答が次第に明かされるという構造である。そして、閉塞した謎めいた(しかしそれ自体として構築された異世界として十分に魅力的である)世界からのある種の解放と新たな視界、という知的開放感が最後に与えられ、完結したカタルシスが得られる。<br> これはまさに広義のミステリだ。私にとってSFの魅力とは、やはりミステリである。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#FF0000">■2004/03/14 (日) 22:58:12</font> <font color= "#000000">ポール・アンダースン「野生の児」</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> 残酷な結末を書かせたら巧いアンダースン、これまた傑作。実は短編の名手なのだ。「ベティアンよ帰れ」と同じテーマだが、結末は対照的。「旅路の果て」と似たこの苦い余韻がたまらない。</p> <table width="100%" border="0"> <tbody> <tr> <td bgcolor="#EEEEEE"><font color="#FF0000">■2004/03/14 (日) 09:06:14</font> <font color="#000000">やはり教科書的アンソロジーには</font></td> </tr> </tbody> </table> <p> その作家の最高傑作を収録してほしい。テーマ別アンソロジーなどアンソロジストの好みや主張を出すものとは違って、こういうものは入門者が読むのだから、最高作でないと、SFを読むこと自体をやめてしまう虞がある。<br> <br> フィニイ

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