「ロバート・シルヴァーバーグ『時間線を遡って』創元SF文庫」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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<h2 class="date">September 13, 2005</h2>
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ロバート・シルヴァーバーグ『時間線を遡って』創元SF文庫</h3>
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<div class="main">69年長篇<br clear="all"></div>
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星雲賞受賞作であり、出版時には日本で人気が高かったようであるが、凡庸で冗長なタイムトラベルもので、期待はずれであった。<br>
主人公は時間旅行のガイドであるが、「自分の先祖とセックスをするのはいいぞ」という知人の勧めに同調し、自分の家系を調べるうちに自分の先祖の一人の女に恋してしまう。そのせいで自分がガイドを担当した観光客の一人が規則に違反しタイムパラドックスを起こすのを見過ごしてしまう。時間警察に見つかる前に問題解決しようとあせるうちに、パラドックスがかえって悪化し、自らも時間線から締め出されてしまう。そして、時間警察から逃げて過去に潜伏するものの、手記を書いている最中に、時間警察の措置によって存在を抹消されてしまう。<br>
存在消滅とともに手記が中断するというオチは洒落ているものの、時間旅行ガイド、タイムパラドックス、先祖とのセックス、時間警察といったネタは陳腐である。しかも、本筋に必要のないガイド業務の描写や、やたらと多いセックス描写など、読者サービスのつもりの脱線が多いのだが、あまりに悪乗りが酷く、半分ぐらいでうんざりしてしまう。<br>
娯楽路線の作品だが、正直、かれのシリアス路線の作品に比べて、まったく面白くない。駄作である。<br>
テーマ性 ★<br>
奇想性 ★<br>
物語性 ★★★<br>
一般性 ★★<br>
平均 1.75<br>
文体 ★★<br>
意外な結末★★<br>
感情移入 ★<br>
主観評価 ★1/2(16/50)<br clear="all"></div>
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