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<h2 class="date">September 04, 2005</h2>
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<div class="titlebody">
<h3 class="title">Robert Silverberg "Son Of Man"</h3>
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<div class="main">シルヴァーバーグ長編<br clear="all"></div>
<a name="more" id="more"></a>
<div class="mainmore">
20世紀の男が時間流に流されて遠未来に飛ばされる。そこには、同じように時間流で飛ばされた未来のさまざまな時代の人類の末裔が集まって生活していた。彼らはテレパシーで会話し、中には自在に性別や肉体を変える能力を持つものもあった。男に最も近い年代の人類の末裔はただの球体であったり、形態もまちまちだった。男は、かれらとお互いの時代のことを教えあいながら、彼らの行う<5つの儀式>に参加し、めくるめく超現実体験をする。何度も時間流に飲まれたり、仲間とはぐれたりしながら、彼らとの間に次第に友情が芽生えていく。彼らの一人が「死」の概念をどうしても理解できないので、教えたところ、一時的な死の状態に入ったが、退屈だといって戻ってきた。この未来の地球には<氷><炎>などのさまざまな<不快な地帯>があり、<過てる者>の手下たちが氷と炎の地を広げようとしている。ラスト近くで、<過てる者>と対峙した男は、仲間たちが男を恐れて死のうとしていると聞き、その理由を尋ねる。彼らは、男の中にさまざまな邪悪や煩悩を見、それが自分たちの中にもあることを感じ、それから逃れようとしているという。男は、彼らを救うため、汚れを抱えた自らが命を捨てる決意をし、永遠の眠りにつく。<br>
超遠未来を舞台にした、幻想的・神話的な進化SFファンタジー。超越的設定にもかかわらず、男や、変わり果てた人類の末裔たちの思考が、何とも下世話で人間くさい不徹底さが、何ともはやシルヴァーバーグっぽい感じがする。とはいえもろもろの幻想的なヴィジョンは純粋に楽しめる。佳作だと思う。<br>
<br>
テーマ性 ★★★★<br>
奇想性 ★★★★<br>
物語性 ★★★<br>
一般性 ★<br>
平均 3<br>
文体 ★★★<br>
意外な結末 ★★★<br>
感情移入力 ★★<br>
主観評価 ★★★(31/50)<br clear="all"></div>
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