「オラフ・ステープルドン『最後にして最初の人類』国書刊行会」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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<h2 class="date">August 13, 2005</h2>
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<h3 class="title">
オラフ・ステープルドン『最後にして最初の人類』国書刊行会</h3>
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<div class="main">人類の未来史その1<br clear="all"></div>
<a name="more" id="more"></a>
<div class="mainmore">超つまらん。<br>
小説ではなく、執筆当時の政治情勢や科学知識を元に作者が想像した人類の未来史である。西暦20億年、最後の地球人類が滅びるまでが本書の対象である。ヨーロッパが分裂して没落し、米国と中国が2大国として対立、やがて提携して世界政府を樹立しアメリカ的価値観が支配的となるも、自らの狂気によって衰退。その後も、何度も原始動物にまで退化しながら再び文明を興す。火星人と戦い、巨大脳を相互に連絡させて集合知性化し、金星、天王星と移住するが結局滅びる。とはいえ、人類という音楽は全なるものの美を高めると結論し、人類をマンセーして終わる。<br>
近未来の政治情勢の予測の部分だけは、さまざまなイデオロギーを対比してそれなりに踏み込んだ分析をしているので読み応えがあるものの、当時の古い科学知識を前提にして予測しているだけに、時代を下るにつれておよそ現実味を欠いた突飛で読むに耐えない内容になっていくのは否定しがたい。火星人、金星移住や天王星移住のあたりになると、いくらなんでもこれは&&と苦笑い。<br>
物語作品であれば目をつぶれるのだが、ストレートに文明批評的な歴史書のスタイルをとっているだけに、致命的に痛々しい。歴史的価値を除くと、今読む意味はほとんどないと思う。<br>
テーマ性 ★★★★★<br>
奇想性 ★★★<br>
物語性 ─<br>
一般性 ─<br>
平均 2<br>
文体 ★★<br>
意外な結末 ★<br>
感情移入力 ─<br>
主観評価 ★1/2(17/50)<br clear="all"></div>
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