雑記
言葉について:2
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匿名ユーザー
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人間が社会をなしてゆける根幹を成しているのが言葉だ。
人間が他の動物と一線を画しているのは、言葉による相互の伝達ができるということであろうと思う。
「愛」や「夢」といった言葉が言葉であるが故に否定したいわけでは、私はない。むしろ、それらの概念は本能に従って生きるしかなかった動物が、自らの意思によって生み出した貴重な概念であると考える。
言葉を得ることによって、人間は自己決定ができる動物となったのだ。
確かに、言葉によって物事の本質が見えにくくなったり、ある種の制限がかけられたりする。
それでも、人が人という種を自ら定義し、自ら行動を決していけるのは、言葉によるわけである。
「愛」や「夢」といった言葉が言葉であり、人間が作り出したということ、人間以前にはそういったものは存在しなかったことを認めることは必要だと思う。
ニーチェは言う、「神は死んだ」。人間は神によって作られたのではない。この世が愛に満ちているわけではない。それらは人間が作り出したものであり、それら人間が自ら作り出した言葉によって自らの決定をなすことは重要だが、それらに縛られすぎてはいけない。
それはつらくて悲しいことで、認めたくはないことではある。けれども、それを乗り越え、真の意味で人間が人間として、自らを高めていく努力をし、より高きを目指すべきなのだ。ニーチェの言う人を超えた「超人」思想とはそこにあるのだと思う。