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読書メモ;タイトル「さ」行

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匿名ユーザー

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『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』山田真哉

分かりやすくて面白い。会計学と銘打ってありますが、用語解説もついているのであまり意識せずにサクサク読めた。数字には必ず意味があり、定点観測を続けるといろんなことが見えてくる。なるほどなぁ。(05/12/07)☆☆☆☆☆

『さびしい王様』『さびしい乞食』『さびしい姫君』北杜夫

全作どれも、前書き・あとがき合わせて1ダースもあるナンセンスっぷり。と思ったら北家のペット事情から「さびしい」ことへの言及もなされているので、実は意味がある(のかもしれない)。そしてこの本はシリーズで読んでナンボですな。シリーズ全体で☆☆☆☆

  • 『さびしい王様』
終わり方がおもしろくないなぁと思っていたら、続編があることが判明。買っちゃいそう。総理大臣と000077号の電文は読みづらいけれど、表現が面白い。自分では何もできないようにされてしまった王様の成長していく姿はなかなかのもの。北杜夫はニヤリとさせられる表現の使い手だと思う。(05/08/06)☆☆☆☆

  • 『さびしい乞食』
中だるみ感アリ。若様のキャラが薄い。全部読むと気づくが、多分3作目の重要人物を活躍されるためにあるのだなぁ…?(05/12/09)☆☆☆

  • 『さびしい姫君』
いい話でした。2作目のわけの分からない終わり方も「なるほど」な結果に。チャレンジャー卿に惚れたよ!!(笑)忘れかけてたキャラクターがさりげなく登場してくるのでニヤリとさせられるところも。大人の童話といった感じがよく出ていると思った。(05/12/10)☆☆☆☆

『サンタクロースの大旅行』葛野浩昭

「サンタクロース(聖ニコラウス)は北欧神話のオーディンと関わりがあるので、生と死を司っていた。故に今では考えられないような恐ろしい側面も持っていて、その側面が前面に出ていた頃は、クリスマスをコミュニティーで行い、子供は「いい子」としてふるまう必要があった。都市が発達するにつれて文化が成熟していくにつれ、クリスマスは家族の祭となり、恐ろしい顔を持ったサンタクロースは消え、今のイメージどおり優しいサンタクロース像になっていった。 」
これはサンタクロースの歴史を簡約したものですが、このようなサンタクロースの歴史から、その文化まで押さえられていて、タイトルどおり『サンタクロースの大旅行』に参加した気分になります。サンタクロース大国フィンランドにおけるサンタクロースの位置づけ(歴史から見えるサンタクロースの政治的なスタンス)なども書かれていて、とても興味深かったです。(05/07/28)☆☆☆☆

『仕事の社会学―変貌する働き方』佐藤博樹・佐藤厚

一度は組織・労働関連の講義を受けたことがある人ならば大丈夫だと思いますが、ずぶの素人が初めての教科書にするには専門用語に関して説明がないものもところどころあるので、ちょっと難しいのかもしれない。文章自体は大変わかりやすかった。仕事に関する今のトピックに関して、基本概念・データ等押さえてあるし、いい基本書なんではないかと。少なくとも私はこれで基本をさらえた!(05/04/15)☆☆☆☆☆

『自動車絶望工場―ある季節工の手記』鎌田慧

自動車工場のライン工の実態。ものを安価に素早く手に入れることのできる便利な生活の裏には無茶苦茶な労働が潜んでいる。日本の中でだって(子供に対して強制的労働や搾取が行われていないとしても)フェアトレードされていない場合が往々にしてあるってことですな。(05/12/04)☆☆☆☆

『14歳からの仕事道』玄田有史

私はこの本が大好きだ。働くことの意味を掴むためのヒントを何となくくれた気がして。前向きな気分にもなれるから。ただ労働問題の固い本として文献には使えないっぽい。でも気に入ったよー。14歳じゃない貴方も是非一度。
私が気に入ったところ。自分の個性を探し続けることや、その個性をカタチにしていく過程に「働く」ということがあるだけで、そう気負わずに「ちゃんといいかげんに生きる」。
何となく生きるヒントになりましたよ。行き詰ったらまた読みたい。(05/12/05)☆☆☆☆☆

『「社会調査」のウソ リサーチ・リテラシーのすすめ』谷岡一郎

社会調査に騙されていた自分がここにいる。最後まで読んだが、まだまだ自分で社会調査に潜むウソをどんどん見抜けるようになったかといわれると怪しい。学者の生き様(ある種古典的とも言えるが、今でもその風習が脈々と受け継がれているところもあるに違いない)も垣間見れて興味深かった。(05/12/06)☆☆☆☆☆

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