想風月華
【たった一人のあなたへ】
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benhino3
…っと、これでいいのかしら?使い方は将臣殿から聞いたのだけれど…。
……え?
“ぼたん”を押さないといけない?…ああ、ここを押せばいいのね?わかったわ、有難う。ふふっじゃあ
いくわね…
【たった一人のあなたへ】
これでちゃんと映ってるのかしら…?
…これを見てる貴女は…きっととてもびっくりしているでしょうね。“びでおれたー”…っていうんでしょう?改まってこんな風に貴女へと文のようで文ではないものを残すなんてなんだか照れてしまうけれど…ちゃんと最後まで聞いてちょうだいね。
――――望美、貴女がこれを見ているという事はもう私はそこには…貴女の隣にはいないのね。貴女と共にこの世界にとどまるのならこれを渡すつもりはなかったのだけど。結局…私は元の世界へと帰ってしまったの…。
…言いたい事、貴女に伝えたい事はたくさんあるわ。だけど全部語り尽くすなんていくら私でもこんなにも短い時間では無理だから…ひとつだけ、最後にひとつだけ貴女に伝えます。今までも、これからも言うつもりだった言葉を……貴女に。
望美。
いつ何処にいたとしても私はいつも貴女を思うから。…私の半身だからというわけではないの、いつも明るくて…いつだって傍にいてくれた貴女だから。
――――有難う。ずっとずっと大好きよ。貴女は私の一番の友達。いつまでも貴女の幸せを祈ってるわ…
…ふぅ、こんな感じでいいのかしら?本当に緊張してしまったわ。
え?…何かしら兄上?
……本当に帰る場合望美にこれを渡すのか…ですか?―――もちろん渡します。その為に撮ったんですから。
……でも、こんなもの…出来る事ならあまり渡したくは…ないわね。私だってあの子とは別れたく…ないもの。
【たった一人のあなたへ】
あとがきという名の言い訳。
なんか…難しかった;;何故か似非☆朔ちゃん的なSSになってしまいましたが、一生懸命頑張りましたよ~(泣)