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にくんでますか?

あなたをすくえなかったわたしを、
あなたはうらんでますか?




“ゆるしてください。”




そんなことなんていえるはずもないし いいたくもないけど。
あなたをすくえなかったわたしを、せめてにくんでうらんでゆるさないでくれればいい。




――――でも、




それでもあなたはやさしいから。
いつものように不器用なえがおをみせて、てれたように手を差し伸べて。
きっとこんなおろかでみにくいわたしさえ ゆるさないなんてことはできないんでしょう




『兄上に…これを、』



そういって わたしに『手紙』をたくして。

きっとまにあわない。
あなたはそれをしっていた。
あのひとがうけとってくれるわけないって…しっててわたしにたいせつな『手紙』をたく
した。


「…っ…九郎さん…」


どうして。わたしはなにもできなかった。わたしのしらないあいだに あなたはここから
どこかとおくへといってしまった。


「…っふ…」


とまらない。涙が。
かなしい。かなしいかなしいかなしいかなしい。
いやだよ…ねぇ。どうしていってしまったの?
おねがい、おいて か な いで…





まぶたをもちあげれば わたしはくらいくらいときのなか。
ただわたしはあなたをすくいたくて――――――ううん、ただただあなたにあいたくて。
わたしはひとり時空を超える。



「…変えて、みせるよ…」



絶対に。あんな運命なんて まちがってる。
なにを犠牲にしても、わたしはあなたに生きててほしいから。どんなてをつかっても…わ
たしは―――






そしてまたときをこえる。
いとしい痛みだけ、このむねに残して。




【何を失っても。】