想風月華

神―二―

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benhino3

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―二―

どうして。
まず始めに頭に浮かんだ言葉はそれだった。
どうしてどうしてどうして。僕が落ちる筈だったのに。僕が落ちれば済む筈だったのに。

 『彗っっ!!!!』

あの時、どうして僕なんか庇ったりしたの?どうして身代わりになろうとしたの? ねぇ、どうして。


 「―――――要」


分からない。あの人はいない。雨が降り落つ中、ただひたすらに 僕は走る。


・・・要までいなくなったら・・  僕 は  、


 「・・・そんなに濡れて、何処へ行くつもりだい?」
 「・・誰?」


声が聞こえる。目の前には 見た事のないほどの色鮮やかで美しい真紅。近づいて、僕に大きな着物を被せて。

 「探し物は見つかったかい?」

妖艶な笑みを浮かべる。
 「え?」
 「でも残念、君が探した所で 見つかりっこないよ」
 「何を」
言ってるの?
そう紡ごうとした声は 喉の奥底へと消えて。一瞬にして霞んだ景色に、僕は力無く崩れ落ちた。


 「ふふっやっぱり人間は愚かだねぇ?」


本当に簡単に墜ちるんだから。そう嘲るように呟かれた声を 最後に耳にして。


あとがきという名の言い訳。
み、短い・・(汗)
と いうわけで(どういうわけだ)、二話目 やっと書き終えました!!・・・こんなに短くていいのかなぁ・・?よく分かりませんが。そのうち 彗がよく呟いてる『要』も出てきますのでvv ・・・でも なんだかもう彗くんピンチです(笑)まぁ、早めに次のお話をUPしたいものですね♪

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