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 『何を失うよりも―――ネズミ、僕は君を失う事を恐れてる』


耳の奥でこだます…美しい紫の声。強い意思を宿し、何にも代えがたいその想いを その面差しに託して言い放ったあいつは、いつもとは違う…射抜くような鋭さでオレを見た。

何故そんな風にオレを見つめる?


 『―――…、―――』


そんな激しさなんて、オレは知らない。


 「……これも 決して交わる事はないから、か」


オレにはわからない何か。一体それはなんなのか。当の本人にもわかる筈もなく。



 「 紫 苑 」



遠いと感じるのは あんただけじゃない。


 「“――――何も知る術はなく ただ闇を駆け抜けた。”」


哀れな捨てられし者の唄。


 「“密やかに握り締めた手の中
  淡く弾けた色彩は やがて静かに消えゆくのだろう…”」


きっと。きっといつか必ず、あんたはオレを置いていく。


 「――――…紫苑、」


オレにはあんたが分からない


 『 君が遠いよ 』


耳の奥で 声がこだます。
…そんな事言って、結局あんたはきっと 土壇場で縋りつく不様な手をすり抜けて、オレを横目に何処か遠くに行ってしまうのだろう…


【いつか】



あとがきという名の言い訳。

…はい。キリ番4000ヒットお礼の『No.6』でSS、やっと書き終わりました♪…とか言いつつまだ3000が書き終わってないとかそんなオチ…orz
と、とにかくNo.6でSS難しかった…!!尊敬するあさのあつこさんの作品のSSだなんて……恐れ多過ぎでした(涙)
まだまだ未熟な作品ですが、アオリに捧げますvvそして最後に。

おまけ

 「――――なんでおれがこんな事を…」


そうおれは一人犬に向かって愚痴り、腕に抱いてるものを見た。
それはおれを見て何が楽しいのか おれの服を掴んできゃらきゃらと笑い声を立てている。
そして今、おれの片手にはアル中のおっさんからもらった粉ミルクを入れた哺乳瓶が握られて。


 「なんでおれがこいつにこんなのやってやんなきゃいけねぇんだよ…」


そう呟いて おれは思わずそのまま溜息を吐く。



――――そして悲劇はおきた。



 「うわっちょ、シオン待…っ」



そう言った時には既に遅し。
シオンと命名したその赤ん坊は 意外と強い力で哺乳瓶を引っ張ったかと思うと、おれの頭の上へと吹っ飛ばし、見事おれへとミルクの雨を降らせた。


 「…………………紫苑…帰ってきたら覚えてろよ…」


絶対にこれを預けた事、後悔させてやる。
そしてミルクまみれになったおれは シオンへと引きつった笑みを顔に浮かべ、未だ帰らぬ天然坊やに呪いの言葉を吐きかけたのだった…


そして締まりなく終わる。
頼まれてたのにイヌカシ出せなかったのでね…これで勘弁してください(苦笑)
リクエスト、有難う御座いました。


※この作品は アオリ様のみお持ち帰り可能です。