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『敦盛ぃー!!』
「望美か。どうした?息をきらせて…」
『ねねっ!市に行かない?!今日、たくさんお店でてるみたいなのっ』
「別にかまわないが…」
『じゃ、決定☆行こっ!』


‐For you…?‐


5月下旬、春から夏に季節が移り変わろうとしている風の中、敦盛と望美は月に一度行われている市へ向かっていた。


「今日はやけに人が多いな…いつも以上ではないか?」
『うん。なんか今月はいつにもまして色んな品が手に入ったんだってさ』


しばらく他愛のない話をして歩き見ていた二人だか、ひと望美の目に一軒の店が止まった。


『わぁ…!凄いきれい…』


瞳の前に広がるのは鮮やかな色合いの髪飾り。普段あまりこのようなものを見る機会の無い望美の瞳は輝いていた。

「…何か気に入ったものでもあったか?」
『え?ぁっ、うん。これと…これ。どっちにしようか迷っちゃって…』


手にもったのは、望美の髪とは反対色の鮮やかな碧と同系色の淡い赤。
望美はどちらも手にとり見つめ悩む。


『んぅー…どっちがいいと思う?』


ふいに隣にいる敦盛の方を向き尋ねる。一瞬、敦盛はとまどったが、そのあとしっかりと「こちらの碧のほうが似合う」とめずらしく断言した。


『そっかぁ……』
「あっいや…嫌ならいいんだ。望美の好きなほうにすればいい…」
『ううんっ。せっかく選んでくれたんだし、こっちにするっ!』
「そうか。なら…」


望美の言葉に嬉しそうに少し顔をゆるませるも、いきなり店の人に声をかけぱぱっと会計をすませてしまった。
その姿には当然のように望美は驚き慌てた。


「望美…?嫌、だったか?」
『そうじゃないけど…』


あれからしばらく二人は無言で市の開かれている道を樽木、一本道の外れたところにある木陰に来ていた。

先程から黙りっぱなしの望美にさすがの敦盛もどうしようかと悩みだしていた。自分が買った髪飾りが嫌なのかと思っていだが、望美の手にはしっかりと袋が握られている。


「望美…?」


優しく呼び掛けてみるもやはり返事はなく、敦盛は珍しく溜め息をつく。
しかし、また悩みだした時、やっと望美はその重い口を開いた。


『………のに』
「??」
『今日は敦盛の誕生日だったのに…っ』
「あぁ…そういばそうだったな」
『なっ…!?もしかして、自分の誕生日忘れてたの?!』
「すまない…。祝ってくれる人が、あまりいなかったものだから」


自分の誕生日を忘れていた発言に、今度は望美が盛大な溜め息をつく。


「しかし、それとこれと何か関係はあるのか?」


『敦盛の鈍感…』
「……?」
『私が敦盛の好きな物、プレゼントに買ってあげようと思って来たのに…逆に私が買ってもらったら意味ないじゃない、もぅ!』
「そんなことを気にしていたのか…?」
『私にはそんなことじゃすまないような重要なことな………んんっ』


声を荒げて訴えていた望美だか、途中から声がでなくなる。自分の唇には何か暖かいもの…
停止した思考を無理やりフル回転させ、なんとか状況を把握しようとする。

望美がやっと理解した時にら、すでに敦盛の唇は離れていた。


『なっ…い、いきなり…っ』
「私はこれで十分だ。」
『えっ…え?』
「…そろそろ行こう。神子たちが心配するだろう」
『ぁっ…ちょっ、ちょっと待ってよ!』


また混乱し初めていた望美をよそに、敦盛は平然とした顔で前を歩いて行く。


『ぁっ、そーだっ!』



『敦盛っ!!誕生日、おめでとぉーっっ!!!』


梶原邸への帰り道に望美の声が大きく響く。
敦盛はというと、先程とは変わり顔を赤くしながら"ありがとう…"と小さく呟いた。


‐END‐


―――――

姫乃のところから強奪してきた宝物です☆(笑)本来は夢小説だったのですが、今回はあえて望美に。ってあれ・・・これは主人公が望美じゃないから・・・・・あれ?ミスった・・・?(爆)んー・・まぁいっか☆(いいのか)そのうち直すし(ぇ)夢小説として読みたい方は、明日への灯火にリンクがはってあるのでぜひぜひいってみてくださいvv他の小説も素敵ですよ~vvvv