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「In Conference」(2006/12/07 (木) 12:37:52) の最新版変更点
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その伝達が御巫の元へ伝わったのは、ついさっきのこと</p>
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<p>「・・・マジかよ」<br>
「はい、マジなんです」</p>
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盛大なため息を零す御巫の声に苦笑しつつ、匡哉は持っていた紙を手渡す。<br>
そこに書かれてある内容を改めて確認した御巫は、再びため息を零した。<br>
何とも苦労性に満ちた表情。同情したい気持ちを抑えつつ、匡哉は微笑んだ。</p>
<p>「朱白に頼んで、皆さんに伝えておきましたから」<br>
「悪いな、毎度毎度伝達係にして」<br>
「構いませんよ。こういう役を買って出るのは、私か日向さんくらいですし」<br>
「・・・じゃないと、あの連中はまとめられないしな」<br>
「実際にまとめるのは御巫さんですよ」<br>
「お前もだろ」<br>
「私じゃ無理ですよ。とてもじゃないですけど・・・」</p>
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精々、こうやって伝達係に徹するくらいでしかまとめられない。<br>
申し訳なさそうに答える匡哉の頭を軽く撫でながら、御巫は前髪をかき上げた。</p>
<p>「・・・例のところに集めてるんだよな?」<br>
「ええ、皆さんが時間通りに来てくれるのであれば」<br>
「遅刻したヤツ、厳罰な」<br>
「・・・何させるんです?」<br>
「後で考える」</p>
<p>
こういうことは、”古株”と称される俺たちに許された権限だからな。<br>
かなり開き直ったらしい不敵な笑みを浮かべる御巫に、匡哉も苦笑する。<br>
このくらいの度胸の持ち主でもなければ、彼らはまとめられないのだ。</p>
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<p>「それじゃ、行くか」<br>
「はい」</p>
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<p>そうして、2人の姿はその場から消えた</p>
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<p><strong>In Conference</strong></p>
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<p>―・・・ここは一体どこなのか<br>
そんな疑問を持つことは、この世界に住む彼らの脳裏にはなかった<br>
知らず生まれ、知らぬうちに全てを理解した彼らにとって意味を為さないから</p>
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<p>「・・・てことで、だ」</p>
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どこから取り出したのか、ホワイトボードを軽く小突き、御巫は切り出した。</p>
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「今回、『綾さんのリクエストに答える内容』について討議するぞ」<br>
「なぁなぁ、そういうのって作者が普通考えるんじゃね?」<br>
「どうせ面倒くさがって放棄したんだろ」<br>
「と言うよりも、この討議内容自体がネタになってる気がしないでもないけど」<br>
「・・・文句言うな、裏話言うな。もっと突っ込むべきものがあるだろ」</p>
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ボソボソ・・・ではなくハッキリ文句を垂れるのは、紅真・藤吾・那緒。<br>
敢えてそこら辺を軽く叱りつつ、御巫は少しずつ痛み出した頭を抱えた。<br>
・・・まぁ、その頭痛の理由が分からないほど彼らも馬鹿じゃないが。</p>
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<p>「・・・何で、西洋風の部屋なんでしょうね」<br>
「西洋風と言うか神殿だね、これは」<br>
「何か、着物のままだとすっげぇ違和感あるよな・・・この光景」</p>
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ボソリと突っ込んだのは、匡哉と勝巳、そして御古都。その言葉に、全員がため息を零す。<br>
確か彼らが登場する世界は純和風。と言うか、ものすごく平安時代のはずだ。<br>
なのに、集合させられた部屋はものの見事に神殿。某有名な西洋の神殿を思い出す。<br>
おまけに服装はシリーズそのまんまなのだから、余計に違和感満載である。</p>
<p>「何か海外旅行に行ってる気分だよね♪」<br>
「アハハ・・・日向ちゃんは前向きな考えだなぁ・・・」<br>
「・・・・・・・・・さっさと議題続けるぞ」<br>
「Σ突っ込み入れろって言ったの御巫じゃん!」<br>
「すっげードッと疲れた。つーか、さっさと終わらせたくなった」<br>
「・・・治癒、しましょうか?」<br>
「止めとけ匡哉。無駄だ」</p>
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まだ会議が始まったようでそうでもないのに、かなり疲労している様子。<br>
思い切り頭を抱える御巫を同情のまなざしで見ながら、藤吾もため息を零した。</p>
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「でもさ、実際何をネタにやれば面白いんだろうな?」<br>
「あ!オレいい案がある!!」<br>
「へぇ、紅真殿の妙案か。ぜひ聞きたいところだな」<br>
「・・・微妙に嫌な予感するけど」</p>
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<p><strong>「戦隊モノとかどうよ?!」</strong></p>
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<strong>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。</strong></p>
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<p>「・・・この面子で、か?おい」<br>
「オレさ、戦隊モノって憧れがあったんだよな~~vv」<br>
「何かチームワークバラバラそうだね!」<br>
「ひ、日向さん!そんな本当のことを言ったら駄目ですよ!」<br>
「・・・何気にお前ら酷いな」</p>
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と言うより、フォローに入ったのは見せ掛けで、実は止めを刺したのか?<br>
日向の言葉に便乗した(わけではないだろうが)匡哉に、御巫もため息を零す。<br>
・・・確かに、チームワークはバラバラなのは確実だが、ほかの問題もある。</p>
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「人数振り分けが難しいだろ。ここにいる面子だけで9人だぞ」<br>
「あ、だったらオレ喫茶店のマスターとかでいいし!」<br>
「朱鷺さん、それ、仮面ラ○ダーじゃ・・・?」<br>
「だったら私はアルバイトのウェイトレスする~!!」<br>
「日向ちゃん、14歳じゃバイトは無理じゃ?」<br>
『と言うか、喫茶店のマスターは私の役目だと思うのだがねぇ』<br>
「そうですね、父さんの方が似合って・・・ま・・・すし・・・?」</p>
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<strong>今、何か聞こえてはいけないものが聞こえた気が</strong></p>
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『フフフ、久しぶりに来てみれば・・・孫の姿もあるようで』</p>
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。</p>
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<strong>*しばらくお待ちください*</strong></p>
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「よし、昇華完了」<br>
「念のため封印符もつけておいたから、誰も外すな」<br>
「・・・勢いの乗って俺も協力したけど、良かったのか?」<br>
「<strong>気にするな、御古都</strong>」<br>
「ああ、<strong>ろくにインスタントコーヒーも淹れられないクセに阿呆発言した向こうが悪い</strong>」</p>
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<p><strong>つーか、死人がいきなり出てくるな</strong><br>
心なしか黒いオーラをまとった御巫と藤吾の台詞に、御古都も思わず後ずさる。<br>
そんな3人を敢えて気に留めず、話は微妙に盛り上がりを見せていた。</p>
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「まぁ、人数振り分けは何とかするとして!敵役とか欲しいよな」<br>
「単純に考えれば、椿と楓が適任だが・・・」<br>
「さすがに聖さんや東さんには申し訳ないですしね」<br>
「あの2人、敵か味方か分からない役にすればいけるんじゃない?」<br>
「でも、女の子2人だけ敵にするのも可哀想な気が」</p>
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<p>そんな朱鷺比佐の言葉に</p>
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<p><strong>「だったら、僕が敵役に回ろうか?」</strong></p>
<p><strong>爽やかな爆弾発言投下</strong></p>
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<p>「・・・」<br>
「・・・」<br>
「・・・」<br>
「・・・」<br>
「・・・」<br>
「・・・」<br>
「・・・」<br>
「・・・や、それは・・・」<br>
「ホラ、いちいち自分の身体張って戦うよりも楽だしね。<br>
使えないとは言え、雑魚も使いようによっては役に立つだろうし」<br>
「<strong>似合い過ぎて反論できねぇよアホ勝巳</strong>」<br>
「何か、素で悪役な味方やってるしね・・・」</p>
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実際問題はそれほどではないものの、似合っているのもまた事実で。<br>
下手したら、本気で悪役に回られそうで怖い。寒気が走った瞬間、23歳が頑張った。</p>
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「や、やっぱもっと平和なものの方がいいって!学園モノとか!!」<br>
「すっげーベタである意味無難だよな!学園モノ!!」<br>
「あ、私セーラー服着たいな~v匡哉お姉ちゃんとか似合いそうv」<br>
「そ、そうですか?」</p>
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慌てて話題を変えた矛先も、やっぱり微妙な盛り上がりを見せていて。<br>
心の中で朱鷺比佐に拍手喝采になりかけた―が、やっぱり無難ではないらしい。</p>
<p>「それは無理がないか?」<br>
「何で?」<br>
「・・・お前な、勝巳達がどういう存在か分かってんのか?」<br>
「え?」<br>
「さすがに、母上たちも俺たちと一緒に制服は着られないだろ」<br>
「僕達は、<strong>次世代設定</strong>だからねぇ」</p>
<p>
―・・・確かに、母親&父親が娘&息子と同じ年代なのは厳しい。<br>
挙句の果てに御巫の場合、勝巳や御古都は年上だったりするわけだ。<br>
藤吾と那緒は1歳差、匡哉と霞は同い年、紅真と紅蓮も逆転している。<br>
そんな、<strong>ある意味どうでもいい問題</strong>は、日向の一言により一蹴される。</p>
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「だったら、御巫君たちは教師設定ならOKだよ。問題なし!」<br>
「あぁ、なるほど。年齢を一気に引き上げれば問題ないね」<br>
「んじゃ、オレ体育教師がいい!!」<br>
「匡哉さんなら保健教諭ってところじゃない?」<br>
「だったら・・・」</p>
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・・・などと盛り上がりを見せ始めた会議に、ようやく御巫も安堵する。<br>
これで意味なく騒ぎ立てて終わりだったら、リクエストに答えるどころじゃない。<br>
最終手段で応龍の召喚も考えていた分、安堵する気持ちも大きかった。</p>
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<p><strong>・・・のだが。</strong></p>
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<p>「・・・」</p>
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<p>ふと、視線の先に見つけてしまった1台のカメラ。<br>
それが何を映しているか、など愚問だろう。思わず、フ・・・と笑みが零れる。</p>
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<p>「・・・匡哉」<br>
「はい?」<br>
「那緒と一緒に神力一気に解放しろ」<br>
「御巫さん?」<br>
「勝巳、一緒に応龍でも呼ぶか」<br>
「み、御巫?」<br>
「それはいいけど、母上?対象物の生死は?」<br>
「<strong>別にどうでもいい</strong>」<br>
「<strong>(・・・作者、今すぐ逃げた方が無難だぞ・・・)</strong>」</p>
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<p>―・・・そして、その日</p>
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神々しいまでの光を放った金色の龍がその世界を舞った</p>
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遠くに聞こえる、小さな悲鳴を飲み込みながら(合掌)</p>
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<p>=終=</p>
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はい、神羅様書いてくださったキリ番作品。ものすごい勢いで<strike>強奪してきた</strike>・・・頂いてきたわけですが、素敵過ぎて一人喜び踊りを舞い(止めなさい)でも本当にツボリました(笑)</p>
<p>神羅様、こんなに素敵な作品を
本当に有難う御座いましたvv</p>
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