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『白き光はここに散り。』(フリー)」(2006/05/28 (日) 08:18:16) の最新版変更点

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<p><br> ―――何故 なのだろう。</p> <br> <p>ふとだけど そう思った。</p> <br> <p><br> <strong> 『白き光はここに散り。』</strong></p> <br> <p><br> 神子は気付いてるのだろうか…。いつもいつも 貴女が私に近付く度に、私は 貴女への想<br> いを再認識する。</p> <br> <p>――――この胸の高鳴りを 再確認する。</p> <br> <p>…あぁ、なんて私は罪深いのだろう。</p> <br> <p>ぼんやりとそんな事を考えながら 私は歩を進める。自分では なんて愚かなのだろうと、<br> 苦しいくらいにわかっているのに</p> <br> <p> 「私は…」</p> <br> <p>なんてなんてなんて 愚かなのだろう…</p> <br> <p><br> そこまで思考が思い至った時、いつの間にか見慣れてしまった花の欠片が…視界を掠め<br> た。</p> <p><br>  「…神子、」<br>  「あっ敦盛さん!!」</p> <p><br> 私の声に 色鮮やかな花は何よりも美しい笑顔を見せて振り向く。</p> <br> <p> 「良かった、やっと見つけましたよ?」<br>  「え…?」<br> こんな所にいたんですね!!と微笑いながら瞳を輝かせる 無邪気な少女。私はわけがわか<br> らずに 困惑の表情を浮かべた。</p> <p> 「私を…探していたのか?」<br>  「はいっ敦盛さんに どうしても見てもらいたいものがあって…」<br>  「見せたい、もの?」</p> <p> それは一体何なのだろう…そんな私の思考を知ってか知らずか、彼女は「それは見てから<br> のお楽しみですけど」と悪戯っぽい笑みを浮かべた。</p> <p> 「とにかくっ何も聞かずに 私と一緒に来てくれませんか?」</p> <p> 上目遣い気味に、私を見つめる神子。思わず顔がかぁっと熱くなり、私は視線を逸らす。</p> <p> 「敦盛さん?」</p> <p>顔を赤くして目を逸らす私を見 神子が不思議そうに私を見つめる。</p> <p> 「顔が紅いみたいですけど 大丈夫ですか??もしかして熱あるんじゃ…」<br>  「いや、大丈夫だ」<br> 熱があるなら弁慶さんに薬を調合してもらわなきゃ…と勢いよく飛び出そうとする少女を<br> 慌てて引きとどめ、私しどろもどろになりながらも 小さな声で</p> <p> 「私、で…いいのなら…神子に付き合う…」</p> <p>ようやくその一言だけを 紡ぐ。</p> <p> 「でも…熱があるみたいですし…」<br>  「熱はない、大丈夫だ」</p> <p> 先程呟いた言葉と全く同じ一言をもう一度繰り返し、私は微笑を浮かべた。</p> <p> 「私でいいのなら、いくらでも」<br>  「…じ、じゃあ行きましょうか」</p> <p>心なしか 神子の頬が紅く染まった…ような気がした。</p> <br> <br> <p> 「―――っここは…」<br>  「気に入ってもらえましたか?」</p> <p>神子に急かされて 足早に歩を進める事十数分。私は 神子と共にとある湖に来ていた。そ<br> こで目にした…美しい 白き花々。香り高く咲くその様は 月明りに照らされ、さらにその<br> 美しさを浮き彫りにしている。</p> <p> 「この前散歩をしている時に見つけたんです」</p> <p> そう嬉しそうに呟く少女。さらりとしたその鮮やかな髪をかきあげ、小首を傾げながら私<br> にまた笑顔を見せる。</p> <p>  「―――今日が何の日だか…敦盛さん、覚えていますか?」<br>  「何の 日?」</p> <p>きらきらと瞳を輝かせる神子に 私は思わず返答につまる。</p> <p> 「わかりませんか?」</p> <p> 再び悪戯っぽく微笑いながら言葉を紡ぐ少女に、私はまた困惑した表情を浮かべる。する<br> と少女は「じゃあこっそり教えてあげますね?」と口許に人差し指をあてがいながら、私<br> の耳元に その桜色の唇を寄せる。</p> <p><br>  「み…!!?」<br>  「――――お誕生日、おめでとうございます」</p> <p><br> 突然の事に顔を真っ赤にする私を見、とても楽しそうに笑う…一輪の花。</p> <p><br>  「……………え?」<br>  「やっぱり 忘れてましたね」</p> <p><br> こっちの世界では仕方のない事だとは思いますけど…と苦笑気味に呟く神子に 私はいつ<br> か、神子が誕生日について話していた事を思いだす。</p> <br> <p>  『私の世界では、その人が生まれた日に贈り物をしたりして 皆でお祝いをするんです<br> よ』</p> <br> <p>―――そして ようやく事態が飲み込めた。<br> …そうか、神子は…私の誕生日を 祝ってくれているのだと。</p> <p>  「敦盛さんの欲しい物がわからなかったので…こんな感じの贈り物になっちゃいましたけ<br> ど」</p> <p> 本当に本当におめでとうございます―――そう言って柔らかく微笑う 愛しい人。あぁ、<br> こんな想いなど 私が抱いて良い筈がないのに。どうしてこんなにも…</p> <p> 「神子」<br>  「はい?」</p> <p>ふいに私は 自分の事のように誕生日を祝ってくれている少女に声をかけ、思わずその細<br> い肩口に 額を押しつけた。</p> <p><br>  「あっ敦盛さん!!?」</p> <p>私の突然の行動に 慌てふためく少女。私がこんな事をするなんて 赦される筈がない事な<br> ど知っている。そんな資格がない事など…とうの 昔に。</p> <br> <p><br> …でも、</p> <br> <p><br>  「神子 すまない。でも今は…少しだけ、」</p> <br> <br> <p> “こうさせて くれないだろうか…?”</p> <br> <br> <p> 一陣の風が…辺りを優しく吹き抜ける。白き花々はその風にさらわれて光となり、</p> <br> <p><br>  「…はい。」</p> <br> <p><br> 微かに流れた声音は ほんの少し恥ずかしそうに心細げに耳に届いて。</p> <br> <p><br> ――――嗚呼、</p> <br> <p><br>  「…ありがとう」</p> <br> <p><br> 罪深きこの私の想いは</p> <br> <p><br> それらと共に 散り逝きて。</p> <p><br> HAPPY HAPPY BIRTHDAY!!</p> <br> <br> <p>あとがきという名の言い訳。</p> <br> <p> あっつんお誕生日おめでと~~~~~っっ!!(どんどんぱふー/ぇ)・・・ってか何でこんなに暗いの!!?お誕生日だよねぇ綾さん?(自問自答)まぁあっつんは可愛ければそれでよし(ぇ)でも私が書くのは可愛くない・・・↓↓↓つか私の書く神子様は 八葉の欲しい物を把握していない!!?(爆)・・・・まぁいっか☆(をい)あっこれもフリーですので、お持ち帰りOKですvv</p>
<p><br> ―――何故 なのだろう。</p> <br> <p>ふとだけど そう思った。</p> <br> <p><br> <strong> 『白き光はここに散り。』</strong></p> <br> <p><br> 神子は気付いてるのだろうか…。いつもいつも貴女が私に近付く度に、私は 貴女への想<br> いを再認識する。</p> <br> <p>――――この胸の高鳴りを 再確認する。</p> <br> <p>…あぁ、なんて私は罪深いのだろう。</p> <br> <p> ぼんやりとそんな事を考えながら私は歩を進める。自分では なんて愚かなのだろうと、<br> 苦しいくらいにわかっているのに</p> <br> <p> 「私は…」</p> <br> <p>なんてなんてなんて 愚かなのだろう…</p> <br> <p><br> そこまで思考が思い至った時、いつの間にか見慣れてしまった花の欠片が…視界を掠め<br> た。</p> <p><br>  「…神子、」<br>  「あっ敦盛さん!!」</p> <p><br> 私の声に色鮮やかな花は何よりも美しい笑顔を見せて振り向く。</p> <br> <p> 「良かった、やっと見つけましたよ?」<br>  「え…?」<br> こんな所にいたんですね!!と微笑いながら瞳を輝かせる無邪気な少女。私はわけがわか<br> らずに 困惑の表情を浮かべた。</p> <p> 「私を…探していたのか?」<br>  「はいっ敦盛さんにどうしても見てもらいたいものがあって…」<br>  「見せたい、もの?」</p> <p> それは一体何なのだろう…そんな私の思考を知ってか知らずか、彼女は「それは見てから<br> のお楽しみですけど」と悪戯っぽい笑みを浮かべた。</p> <p>  「とにかくっ何も聞かずに私と一緒に来てくれませんか?」</p> <p> 上目遣い気味に、私を見つめる神子。思わず顔がかぁっと熱くなり、私は視線を逸らす。</p> <p> 「敦盛さん?」</p> <p> 顔を赤くして目を逸らす私を見神子が不思議そうに私を見つめる。</p> <p>  「顔が紅いみたいですけど大丈夫ですか??もしかして熱あるんじゃ…」<br>  「いや、大丈夫だ」<br> 熱があるなら弁慶さんに薬を調合してもらわなきゃ…と勢いよく飛び出そうとする少女を<br> 慌てて引きとどめ、私しどろもどろになりながらも小さな声で</p> <p> 「私、で…いいのなら…神子に付き合う…」</p> <p>ようやくその一言だけを 紡ぐ。</p> <p> 「でも…熱があるみたいですし…」<br>  「熱はない、大丈夫だ」</p> <p> 先程呟いた言葉と全く同じ一言をもう一度繰り返し、私は微笑を浮かべた。</p> <p> 「私でいいのなら、いくらでも」<br>  「…じ、じゃあ行きましょうか」</p> <p>心なしか神子の頬が紅く染まった…ような気がした。</p> <br> <br> <p> 「―――っここは…」<br>  「気に入ってもらえましたか?」</p> <p>神子に急かされて 足早に歩を進める事十数分。私は神子と共にとある湖に来ていた。そ<br> こで目にした…美しい 白き花々。香り高く咲くその様は月明りに照らされ、さらにその<br> 美しさを浮き彫りにしている。</p> <p> 「この前散歩をしている時に見つけたんです」</p> <p> そう嬉しそうに呟く少女。さらりとしたその鮮やかな髪をかきあげ、小首を傾げながら私<br> にまた笑顔を見せる。</p> <p>  「―――今日が何の日だか…敦盛さん、覚えていますか?」<br>  「何の 日?」</p> <p> きらきらと瞳を輝かせる神子に私は思わず返答につまる。</p> <p> 「わかりませんか?」</p> <p> 再び悪戯っぽく微笑いながら言葉を紡ぐ少女に、私はまた困惑した表情を浮かべる。する<br> と少女は「じゃあこっそり教えてあげますね?」と口許に人差し指をあてがいながら、私<br> の耳元に その桜色の唇を寄せる。</p> <p><br>  「み…!!?」<br>  「――――お誕生日、おめでとうございます」</p> <p><br> 突然の事に顔を真っ赤にする私を見、とても楽しそうに笑う…一輪の花。</p> <p><br>  「……………え?」<br>  「やっぱり 忘れてましたね」</p> <p><br> こっちの世界では仕方のない事だとは思いますけど…と苦笑気味に呟く神子に私はいつ<br> か、神子が誕生日について話していた事を思いだす。</p> <br> <p>  『私の世界では、その人が生まれた日に贈り物をしたりして皆でお祝いをするんです<br> よ』</p> <br> <p>―――そして ようやく事態が飲み込めた。<br> …そうか、神子は…私の誕生日を祝ってくれているのだと。</p> <p>  「敦盛さんの欲しい物がわからなかったので…こんな感じの贈り物になっちゃいましたけ<br> ど」</p> <p> 本当に本当におめでとうございます―――そう言って柔らかく微笑う愛しい人。あぁ、<br> こんな想いなど私が抱いて良い筈がないのに。どうしてこんなにも…</p> <p> 「神子」<br>  「はい?」</p> <p> ふいに私は自分の事のように誕生日を祝ってくれている少女に声をかけ、思わずその細<br> い肩口に 額を押しつけた。</p> <p><br>  「あっ敦盛さん!!?」</p> <p> 私の突然の行動に慌てふためく少女。私がこんな事をするなんて赦される筈がない事な<br> ど知っている。そんな資格がない事など…とうの昔に。</p> <br> <p><br> …でも、</p> <br> <p><br>  「神子 すまない。でも今は…少しだけ、」</p> <br> <br> <p> “こうさせて くれないだろうか…?”</p> <br> <br> <p> 一陣の風が…辺りを優しく吹き抜ける。白き花々はその風にさらわれて光となり、</p> <br> <p><br>  「…はい。」</p> <br> <p><br> 微かに流れた声音はほんの少し恥ずかしそうに心細げに耳に届いて。</p> <br> <p><br> ――――嗚呼、</p> <br> <p><br>  「…ありがとう」</p> <br> <p><br> 罪深きこの私の想いは</p> <br> <p><br> それらと共に 散り逝きて。</p> <p align="right"><br> HAPPY HAPPY BIRTHDAY!!</p> <br> <br> <p>あとがきという名の言い訳。</p> <br> <p> あっつんお誕生日おめでと~~~~~っっ!!(どんどんぱふー/ぇ)・・・ってか何でこんなに暗いの!!?お誕生日だよねぇ綾さん?(自問自答)まぁあっつんは可愛ければそれでよし(ぇ)でも私が書くのは可愛くない・・・↓↓↓つか私の書く神子様は八葉の欲しい物を把握していない!!?(爆)・・・・まぁいっか☆(をい)あっこれもフリーですので、お持ち帰りOKですvv</p>

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