六花にくちづけ / Akhuta
緋に望む白
指先に触れて滲む輪郭
鳴り止まぬ静寂に広がる声も無く
指先に触れて滲む輪郭
鳴り止まぬ静寂に広がる声も無く
冴え渡る空
東雲の包む凍星の名残
枯れゆく枝に咲く銀白の花の実
東雲の包む凍星の名残
枯れゆく枝に咲く銀白の花の実
さあさ手を取り踊りましょう
遮るものの無いあの場所で
あなたの温もりを肌に感じて
幸せでした
遮るものの無いあの場所で
あなたの温もりを肌に感じて
幸せでした
偲び声は夢の彼方
遠く高く果てしの無い空
遍く万象を包み込む
天来の便りは玉響に
微睡の終わりを告げる
遍く万象を包み込む
天来の便りは玉響に
微睡の終わりを告げる
微熱を帯びた吐息に融けて
唇の温もりに消えた
永久に伸びる影法師は遠く
二度と掴めぬ手を伸ばし遣る
唇の温もりに消えた
永久に伸びる影法師は遠く
二度と掴めぬ手を伸ばし遣る