アニメキャラ・バトルロワイアルIF内検索 / 「進行表」で検索した結果

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  • さ行の本編用語集
    さ行の本編用語集 【サラマンダー3人娘】 【サラマンダー3人娘】 序盤の美琴、さやか、杏子のこと。登場話でマーダーになったものの、 下馬評通り全くキルスコアがなく、対主催に転向するものモノまで現れたことから。 危険対主催は多くても純正マーダーは少ないので、ロワの進行でそれなりに手痛い状態であった。 だが、第一放送後に、美琴はとある事件をきっかけに無抵抗な参加者の殺害に成功した。 元ネタはDQFFロワのサラマンダーから。
  • 用語解説
    原作設定及び企画進行中に生まれた用語の解説 ネタバレ有りなので注意! 【英数字】【あ行】【か行】【さ行】【た行】【な行】【は行】【ま行】【や行】【ら行】【わ・を・ん】 英数字の本編用語集 あ行の本編用語集 【アヴドゥルマスター】 【アニロワifにおけるあだ名一覧】 【アヘ顔番長】 【イェーガーズ】 【エンヴィー裁判】 か行の本編用語集 【感度50倍】 【消せない罪】 【高坂勢力】 さ行の本編用語集 【サラマンダー3人娘】 た行の本編用語集 【田村家】 【ダイハード】 な行の本編用語集 は行の本編用語集 【広川さん有能】 【プリズマDIO】 【不幸四天王】 ま行の本編用語集 【メロン】 【まどほむオブジェ】 【魔法少女】 や行の本編用語集 【遊技盤のどんでん返し】 ら行の本編用語集 わ・を・んの本編用語集
  • 第一回放送/謀略の朝
    第一回放送候補作 第一回放送/謀略の朝 ◆QO671ROflA 静寂に包まれたそのホールに似た一室の壇上で、広川剛志はマイクを手に取った。 □ おはよう諸君。では只今より第一回定時放送を始める。 ルールブックにも記載してあったとは思うが、この定時放送は6時間に1回行われ、足を踏み入れた時点で首輪の爆発する【禁止エリア】と【新たな死亡者】を読み上げる。 当然の事だが、今現在の放送は一度しか読み上げない。 今から伝える情報に嘘偽りのない真実だ。誤報は絶対に流さない。 【禁止エリア】と【死亡者】に関しては、それぞれ地図や名簿に直接印を入れる事をオススメしよう。 その他の他媒体に記入するのも効果的かもしれないな。 では始めさせてもらうよ。 まずは今回の【禁止エリア】の発表に移ろう。 禁止エリアは全部で3箇所だ。 今から1時間後、ちょうど7...
  • 第一回放送
    077 第一回放送◆dKv6nbYMB.   ザザッとノイズ音が鳴り、会場中に広川の声が響き渡る。 ある者は動揺しつつも耳を傾ける。 ある者は情報を逃すまいと記録する準備をとる。 ある者は依然変わりない態度で放送に向き合う。 ある者は拒むように耳を塞ぐ。 反応は多種多様だが、いずれにせよ、それから逃れる術はない。 まるで脳内に直接流れ込んでくるように、広川の声は参加者たちの身体に染み込んでいった。 ☆ おはよう諸君。既にルールは把握しているだろうが、念のためにもう一度確認しておく。 この放送は6時間ごとに行い、その都度『禁止エリア』及び『脱落者』を読み上げる。 一度しか流さないので、記憶力に自信のない者はメモをとるのをお勧めする。 30秒待とう。それまでに各自準備をしてくれ。   準備はできたかな?...では、今回の禁止エリアを発表しよう。 禁止エリアは3つ。 B-2。 E-6。 A-5。...
  • た行の本編用語集
    た行の本編用語集 【田村家】 【ダイハード】 【田村家】 母性に目覚めた田村と庇護下にある真姫を中心とする対主催メンバーのこと。 母子関係に見えたことや、しばらくの間、サリアの襲撃以外平穏であったことから。 【ダイハード】 PERSONA4のラスボスである足立透に降りかかる災難の事である。 彼は一貫してマーダーのスタンスをとっており、ロワの進行に非常に有用な人物であるにも関わらず 広川に嫌われている、もしくは遊ばれているとしか思えないほどツイていない。 (自業自得の面もあるため不幸ではないが) 列挙していくと、 ①頼みの綱であるペルソナのマガツイザナギは重度の制限(PERSONA勢の中で彼のみ) ②支給品は開始時点で近くにいた参加者相手にはゴミの様なものばかり。 ③直接殺害していないにも関わらず殺人者名簿に名前があり追い立てられる。 ④それを満身創...
  • ◆dKv6nbYMB.
    ◆dKv6nbYMB.氏 氏が手がけた作品(186話まで) 話数 タイトル 登場人物 002 無謀な炎 暁美ほむら 006 始まってしまった物語に、奪われたままの時に 花京院典明、鹿目まどか 014 戦闘潮流 ジョセフ・ジョースター 034 怒れる魔術師 モハメド・アヴドゥル 047 笑う女王と嗤う法皇 エスデス、暁美ほむら、花京院典明 064 ジレンマ ジョセフ・ジョースター、初春飾利、タツミ、美樹さやか 077 第一回放送 広川剛志 081 曇天 ヒースクリフ(茅場晶彦)、足立透、モハメド・アヴドゥル、空条承太郎、鹿目まどか、エスデス、魏志軍 088 邂逅 賢者の意思/意志 御坂美琴、ジョセフ・ジョースター、エドワード・エルリック 091 汚れちまった悲しみに 由比ヶ浜結衣 094 STRENGTH -世界- DIO、食蜂操折、前川みく、佐倉杏子、ノーベンバー11、後藤 097 ...
  • To the other side
    114 To the other side ◆fuYuujilTw 先ほどまで親友が死んだということを消化できないでいた彼女も、西木野真姫の慰めと時間によって少しばかりは癒されたようであった。 ……2人の目は先ほどとは少々異なっていた。私が言うのもなんであるが、2人とも重い悲しみを背負うには少々若すぎるのではないかと思っていた。 人間という生物はやはり私が考える以上に面白い。特にその関係は。西木野真姫と初春飾利は同じ少女だというのもあるのだろう。 しかし私は声をかけられずにいた。単純に、迂闊な言葉は彼女を傷つけるのではないかと考えたからだ。西木野真姫は声をかけた。 西木野真姫と初めて会った時のことを思い出す。確かにこのような場に放り込まれて、初対面の参加者に対して落ち着けという方が無理なのは分かる。 ただ、彼女はそうでなくともどちらかというと人見知りをする方であると思って...
  • 闇に芽吹く黒い花
    190 闇に芽吹く黒い花 ◆BEQBTq4Ltk  流れる星は静かに動く。  永遠の刹那を感じていても、時は流れ続ける。 ◆  足が重い。  何かに掴まれているように、進む足を後方へ引き止めるように。  それはまるで、死者のしがらみが生者に纏わり付いているようだ。勿論、そんな事実は無い。  科学的な根拠では説明出来ないような、カテゴリに分類としたらオカルトの話になる。  そこに加わるのが心象的な――生物特有の感情だ。言葉や記号では割り切れないものが彼の足を重くさせていた。  けれど歩幅は大きく、目的地に辿り着くまでの所要時間は普段と差異は無い。  一歩、一歩と確実にカジノへ進み――。 『禁止エリアに接触しています。エリアに滞在する場合は三十秒後に首輪が爆発します』  機械的な音声が首輪から響き、定まってい...
  • 天国から地獄
    OP候補作 天国から地獄 ◆Cg2alnkDHY 気付けば私は天国にいた。 雲を足元に仰ぎ、頭上には抜けるような青空が広がる。 そこは空に浮かぶ庭園だった。 息を吸えば澄んだ空気が肺を満たし、バラの香りが鼻孔をくすぐる。 優雅に花咲き誇るその空間は花屋の娘である私から見ても、文句のつけようのないほど、手入れの行き届いた素晴らしい花園だった。 庭園の中心には舞台の様に一段高い空間が広がり、そこに華やかな意匠の白いテーブルが鎮座していた。 その円卓を囲むように同じく純白の椅子が規則正しく並んでいる。 世界には光が満ちており、天国と言われて多くの人々が想像するような絵にかいたような楽園だった。 そんな場所に。 「諸君には殺し合いをしてもらおうと思う」 余りにも似つかわしくない言葉が響いた。 呆気にとられ、私はすぐには言葉の意味が理解が出...
  • 邂逅 賢者の意思/意志
    088 邂逅 賢者の意思/意志 ◆dKv6nbYMB 「16人、か」 早い。とてつもなくペースが早いとジョセフ・ジョースターは思う。 その中には、彼の知っている名もいくつかあった。 イギー。 殺し合いに連れてこられる前からの彼の仲間。 ジョセフの瞳に、悲しみの色が浮かぶ。 イギーは、アヴドゥルと協力してようやく捕まえたスタンド使いだ。 強力な猛者である彼がこうも早く命を落としたことにはもちろん驚いている。 だが、仲間である彼の喪失はそれ以上に大きな悲しみを与えていた。 承太郎やアヴドゥルは無事だろうか。 花京院は我々の仲間なのだろうか。それとも、敵の頃の彼なのか。 前者であればすぐにでも合流したいが、もし後者であった場合は、承太郎がいない時はどうすればよいものか... この地に呼ばれた他の仲間たちのことを気にせずにはいられなかった。 ...
  • いろとりどりのセカイ
    074 いろとりどりのセカイ ◆5brGtYMpOk わたしーー里中千枝がこんな性格になったのはいつからだっただろうか。 悪を許せず困っている人を放っては置けない、そんな正義の味方みたいな自分。 悩んで、悩んで……答えは見つかった。 子供の頃からずっとそうだった。幼稚園ではチビッコギャング、小学校では正義の味方、中学校では……給食革命の戦士。 高校では世界を救うっていう物語の主人公みたいな話。 わたしの町では奇妙な殺人事件が発生していた。次々と広がっていく原因不明の変遺体。 犯人も動機も何もかも一切謎。でもある出来事をきっかけに、事件は解決へと急激に回り始めた。影(シャドウ)……それは人間の精神が具現化した存在。 人間をテレビの中に連れ込み、その人の心境を表したものがダンジョンとなって現れる。 そいつらがこの町を騒がしている元凶だった。影(シャドウ)は心の奥底...
  • インヴォーク
    111 インヴォーク ◆QO671ROflA その男・魏志軍は、極端なまでに疲弊していた。 あの突飛な殺し合いの開幕宣言から数時間足らずの間にも、彼は数々の戦闘行為を繰り広げて来たのだ。 少なくともここまでの戦績としては上々と謂えよう。 現に彼はここまでに全参加者72人中2人の殺害に成功し、数多くの所持品の確保にも成功している。 尤も今日の朝方に流れた広川の《定時放送》によれば、魏が1人殺害した時点での死者数は16人であり、少なくとも15人が魏以外の何者かに殺されているのだが。 そんな魏も自身の本命にして憎き仇敵であるBK201こと《黒の死神》との遭遇は依然として果たせずにいた。 (今頃あの男は一体何処で何をしているのだろう。 このままでは黒の死神との遭遇以前に野垂れ死ぬかもしれない) 疲弊しきった魏志軍の脳裏に倦怠感にも似た不安が過った。 ■ ...
  • 儚くも美しい絶望の世界で
    052 儚くも美しい絶望の世界で ◆BLovELiVE. 「なるほど。とりあえずアンジュ、タスク、モモカって人は大丈夫ってことね」 「ああ、エンブリヲのやつはヤバイからな。気をつけとけ。あとサリアのやつは…今更変なことしねえとは思うんだが、何かよく分かんねえんだよなぁ。  で、そっちの知り合いはイリヤスフィールなんちゃらと美遊なんちゃらってやつか」 「名前くらいフルで言いなさいよ。  イリヤは私の妹で、美遊は友達ね。どっちも大丈夫のはずよ。ただ、ステッキが手元にあるかどうかですごく不安があるのよね、二人は…」 クロとヒルダの二人は情報交換をしつつ、移動を開始していた。 地図を開いて位置を確かめた結果、場所がかなり孤立していることが判明。 まず駅に移動、電車に乗って陸地に移ることから始めなければ他の皆と合流することから始めなければならないと判断。 情報交換は移動...
  • 幕開け
    000 幕開け ◆QAGVoMQvLw 始めは全てが闇に覆われていた。 まるで霧散するがごとく、徐々に闇が晴れていく。 やがて全てが明らかになった時には、その男も完全に目を覚ます。 部屋に明かりが満ちると共にその男、ジョセフ・ジョースターも意識を取り戻した。 (…………ここはどこじゃ?) その部屋はジョセフにとって全く見覚えのないものであった。 どれほど周囲の様子を伺い、目を覚ます前の記憶を検めても、 なんの心当たりも見出せない。 ただ周囲を観察すればするほど、その部屋の異様さに気付いていく。 部屋と言ってもそれは天井と、そこに等間隔で点在する円い光源から推測されただけで、 その照明とも言えないような光源以外は、扉や窓どころか四方の壁も見当たらない。 広さも定かではないその空間に見当たる物体は、”人”のみ。 何よりそこに居並ぶ人々の様子が尋...
  • 赤から黄へは戻れない
    078 赤から黄へは戻れない ◆BEQBTq4Ltk 椅子にふんぞり返り、今後の方針を考える佐倉杏子。 願いを叶えるには最後の一人になるまで生き残るしか無い。 独りになるまで他の人間全員を殺さなくてならなく、その時間と労力は多大だろう。 自分一人で殺さなくてもいいのだが、冷静に考えなくても殺し合いに乗る人間の方が少ない。 殺人は罪であり人道の道から踏み外れ道徳の対岸に存在する闇の極みだ。 最初に出会った学ランの男も殺し合いに反対する人間だった。 唯の一般人なら楽に殺せるが、妙な力を使われてしまい結果として返り討ちだ。 先が思いやられる、と思っていた矢先の氷男による襲撃。 神が自分を見限ったとしか思えない展開に杏子は溜息を吐きながら天井を見上げた。 「殺す……この手であたしが……か」 人間を殺す感触とはどんなものなのか。 肉は柔らかいのか骨は...
  • 天秤
    146 天秤 ◆w9XRhrM3HU 「タスク、お前はブラッドレイから首輪の解析を頼まれたと言っていたな? あれから何か分かったか?」 潜在犯隔離施設。そこへ向かう道中、狡噛はタスクに首輪の解析の進行が進んでいるのか確認する。 だが、返った答えはNO。首を振り、何一つ分からないといった様子であった。 無理もないことだ。ここに来て、タスクは禄に首輪のサンプルにも触れていない。 そうなると、場合によってはブラッドレイとの停戦も破綻になる可能性がある。タスクが生かされたのは、首輪の解析に必要だと判断されたからだ。 「すいません。ブラッドレイとの交渉に使えるような事は、何も分からないんです」 ここまで狡噛達が持ちうる手札でブラッドレイの欲しがるものは一つたりともない。 一応、まだタスクはアンジュがヴィルキスの操縦者であり、その恋人という付価値が付くが、それも...
  • 雷光が照らすその先へ
    109 雷光が照らすその先へ ◆BEQBTq4Ltk 「誰も来る気配が無い……暇か」 腕を頭の後ろに組み杏子は退屈そうに右足で大地を蹴っている。 建物――潜在犯隔離施設に近づく参加者を始末するように命じられている彼女。主の命令無しには動けない。 槍を用いる幼き騎士が守るは帝王DIO。休息を守り抜くために彼女は自分の睡眠時間を削ってまで身体を張る。 「なぁ嬢ちゃん……杏子」 「お……マオじゃん。そう言えばアンタもいたっけ」 暇を持て余した杏子に声を掛けるのは人間ではなく一人の黒猫。 彼女に支給されていた契約者のマオだ。一時期ノーベンバー11と共に行動していて離れ離れになっていたが此処で再開する。 しかしどちらも喜びの感情を示してはいなかった。 「あの男と仲良く建物に入って行ったがどうしたんだ?」 「どうしたってなんだよ。DIO様と一...
  • 隠者の考察
    035 隠者の考察 ◆QAGVoMQvLw 「『隠者の紫(ハーミット・パープル)』は首輪の中を探れんか……まあ予想していたことじゃが」 ジョセフ・ジョースターが嵌める首輪の周りに、茨が取り付いている。 茨はジョセフの手元から伸びていた。 ジョセフが伸ばしていた、と言う方がより精確だろう。 茨はジョセフが自在に操作できるスタンド『隠者の紫(ハーミット・パープル)』。 ハーミット・パープルの主な能力は遠隔念写。 そして機械に侵入すれば、その機能や構造を解析する能力も持つ。 しかし首輪に対しては解析どころか侵入すら不可能だった。 最初は首輪だけが侵入できないのではないかとも考えたが、地面にハーミット・パープルを伸ばしても透過できないことから、 スタンド自体が物体を透過できないように制限されているのだろう。 このことから二つのことが推測される。 一つは、スタンド...
  • 僕たちの行方
    169 僕たちの行方 ◆BLovELiVE. それは音ノ木坂学院に初春飾利、西木野真姫の二人が転移してくるしばらく前のこと。 (やはり一筋縄でいくものではない、ということか。こうなればやはりこの場のロックを解除した者の腕が分かるな) 音ノ木坂学院の情報室に置かれていたPCに触れるエンブリヲ。 しかし首輪の解析に必要だと思われるソフトのほとんどにはロックがかかっており、それの解析に時間を取られる有様だ。 ふう、と一息付き、脇に置いてあった紅茶に口をつけながら気持ちを切り替えるかのように別のことを思案する。 先に自身が考えた考察が脳裏。 この空間があらゆる世界と繋がっている、というもの。 だが、そう考えれば色々と辻褄のあうことがある。 まず自分にかけられた制限。 本来エンブリヲという存在は時空の狭間に存在するものであり、地球に現れるの...
  • 決死夜行、されど真実に手は届かず
    207 決死夜行、されど真実に手は届かず◆BEQBTq4Ltk ←  きっかけとは時に困難であると感じる――そう思うのは佐倉杏子。  マオと別れ、来た道を戻りタスク達と合流を図ろうとする彼女の心の中で一つの議題が上がっていた。  煙草を咥えてからというものの、どうにも過去を振り返ろうとする気持ちに理解を示せないでいた。  まるで全てが終わったような感覚に包まれるようだった。何も決着の時を迎えていないというのにセンチな感情になっている。  理由は理解しているつもりだ。認めるも何もそれ程までにノーベンバー11の存在が殺し合いに於いて描かれた出会いと別れに比重を置いているのだろう。  佐倉杏子にとって巴マミは偉大な存在であった。参加者の一人として招かれ、放送で別れを告げられた大切な人。  彼女の死に流れる涙は本物だった。喧嘩別れに近い決別から仲を戻すことなく...
  • 可能性の獣
    192 可能性の獣 ◆BEQBTq4Ltk ←  一人になったところで、佐倉杏子は何をするかというと、実のところは何も決まっていない。  自分は疫病神だ。何処かの書籍でありそうなタイトル風だと若干笑いが込み上げてくる。  勿論、笑える状況でも無ければ、心情的にもあり得ない。  ノーベンバー11を始めとした参加者が自分から離れていく中、追い打ちを掛けたのが美樹さやかの死である。  彼女とは殺し合いで遭遇していないものの、生き残った最後の知り合いとして気に掛けていた。  あわよくば再会――淡い気持ちを抱いていたが、そんなことも叶わず、無情にも放送で名前を告げられてしまった。  整理が着きかかった心がまたぐちゃぐちゃにされた気分である。お世辞にも整理されたとは言い難いが。  ウェイブ達は疫病神たる佐倉杏子と共に行動する選択肢を選んだ。大馬鹿野郎だと彼女...
  • 隠者と、魔法少女と、風紀委員と
    057 隠者と、魔法少女と、風紀委員と ◆5cyPCmuV8s コツコツコツ……。 ジョセフと初春とさやかの三者の足音が廊下に響く。 前方にジョセフと横に並んだ初春。後方にさやか。 ジョセフの緊張、さやかの不穏な気配、初春の困惑。 それは闘技場の中に入った今も尚続いていた。 (美樹さやか……君は気づいているんだろうなァ……) 自分がジョセフに警戒されている事に。 美樹さやかの殺気のようなものを首筋でひりひり感じ取りながら 暗澹たる気分でジョセフは知られないようにため息を漏らした。 あれからジョセフと初春は美樹さやかに何気ない話題を振ってみたが、どれも気のない返事を続けるばかり。 しかも世代や環境からくる話題のズレのようなものもあり、進めようがなかった。 「ジョースターさん、どこに向かっているんですか?」 「ん、控室じゃよ。あそこなら話...
  • 決意
    142 決意 ◆w9XRhrM3HU 物質を理解し、分解、再構築する。 そして等価交換。無から物質を作り出せず、性質の違うものを生み出すことも出来ない。 これらが錬金術における基礎である。この基礎を知らなければ錬金術は発動しない。 「なるほど。オカルト的ではあるが、系統的には科学的な思想も強い。  両者の考えを取り入れた混合技術とでも考えるべきか」 陣を描き、力と時間の循環。何を練成するか、術者の意図による構築式を組み込み練成陣は完成する。 本来ならばこの時点で大半の者は才能の限界に突き当たり、練成が失敗するか、なまじ成功したとしてもリバウンドを喰らい多大な痛手を負うか。 どちらにせよ。錬金術は才ある者のみが習得する狭き技術であるのに対し、エンブリヲはたったの一度。理屈を理解し即席の練成陣だけで練成を成功させた。 「……こんなものか」 見覚...
  • To Be Continued(前編)
    219 To Be Continued◆BEQBTq4Ltk  眼前の少女はボロボロであるとヒースクリフは剣を構えながら、当たり前の情報を再確認する。  誰が見ようと彼女を憐れむだろう。世間一般に言われる女子中学生の姿とはとても思えず、  真っ黒に焦げた右腕。割れた額。鮮血に染まる瞳。  それらの要素が目立っているが、実際には身体のいたるところが崩れているのだ。  立っているのもやっとであろうに。  彼女が斃れたとし、驚く人間はいない。ああ、遂にかと納得してしまうだろう。  故に、この期に及んで更に能力を行使し、己の肉体に雷光を宿らせる彼女は異質の存在だ。  ズバチイと落雷が響き、時を待たずに大気を震わせる。  前髪が浮かび上がり顕になるは割れた額。雷光の影響か傷口から更に鮮血が流れ落ちた。  たった一つの淡い希望を胸に抱き、彼女は立っている。 ...
  • 刹那の空劫
    207 刹那の空劫 ◆BEQBTq4Ltk  出番の時が来たれば、役者は戦場へ出陣し、己が定められる役を演じるのみ。  万雷の拍手を浴び、黄色き声援が注がれ、時には憎悪の対象となりながらも、終幕へ向かう寸劇。  数多の役者が泣き、笑い、憎しみ、感動を与え続けるも、形あるべき存在に待ち受けるは終の形容。  時間は無限なれど、期間は有限也。  故に省かれた僅かな時間が生じる。舞台の上では演じられずとも、同一の時間を背景に演じる影の役者。  紡がれる演目は黄金。  太陽が沈み、闇の中で演じられた惨劇を後に、黄金が再び輝く夜明け。  黄金の輝きが訪れる寸前――組まれたロジックに隠された一手の神秘。 ◆  出会いと別れを繰り返す輪廻の中であれど終焉は必ず訪れる。 ...
  • 聖者の晩餐
    216 聖者の晩餐◆ENH3iGRX0Y アンバーが向かった先は廃教会だった。 エンブリヲが幼女、男子拉致事件を引き起こした場所だ。 そしてイリヤに最初の引き金を引かせてしまい、そこで黒が約束を交わした場所でもある。 あの場に居合わせた茶髪の青年と青髪の少女は名もろくに知らず、口も聞いたこともなかったが、あの後何が起き放送に名を連ねる事となったのか。 ふと沸いた疑問を黒は振り払った。 「お前に聞きたいことは山ほどある」 「だよね」 「だが」 黒の手が動き、アンバーの首を捕らえるとそのまま壁へと叩きつける。 アンバーは苦しそうに呻き声を上げた。だが黒は構わず手の力を込め、アンバーの首を絞め続ける。 「何やってんだ!?」 「黒さん!」 慌てたエドワードと雪乃が黒を止めようとするが、怒りの込められた黒の眼が二人の足を止めた。 ...
  • I say...
    120 I say... ◆12UGzMfJS2 ――――それは旋律だった。 指が踊り、その無機質で単調な音は連なることでひとつの調べを生み出す。 用途は違えど、それは鍵盤を叩く楽器のものと、大差はないだろう。 「どう? 使える?」 ディスプレイを覗き込む真姫の声に、 「いけます。インターフェイスは少し古いですけど、ユーザビリティにそれほど違いはありませんので」 「そ、そう」 何それ意味わかんない。口には出さないが、そんな表情の真姫である。 そんな2人を眺めていた田村は部屋を見回す。 μ s部室――――いや、アイドル研究部だったか?――――あたり一面には美少女と呼ぶべき女子のポスターやらグッズやら……。 数分前のこと――――。 「……そういえば案内もしてなかったわね」 ここを去ると決めた時、不意に真姫が口にした。 失礼でもあるし、せっかくだから...
  • 遊技盤の主は盤上を支配するのか(前編)
    209 遊技盤の主は盤上を支配するのか(前編)◆BEQBTq4Ltk  時計塔内部で繰り広げられるは此度の宴に於ける終わりの汽笛。  魔法少女の戦い方は個人によって異なる。スタイルと言うよりも彼女達の現し世たる魔法だ。  鹿目まどかと暁美ほむら。それに目の前で槍を握る佐倉杏子。彼女達の獲物はそれぞれ違う物だという当たり前の情報を足立透は改めて頭の片隅に置いておく。  佐倉杏子が突然に銃や弓を精製する確率は低い。つまり、この魔法少女は遠距離攻撃の術を持っていない。可能ならば既に手を打っているだろう。  その隣に立つ男、タスク。  面倒な支給品が渡っていない限りは近距離主体の術しか持ち合わせていないだろう。構えられた刀がそれを象徴している。  崩れた外壁から差し込む光が刀身に反射している。何処かで見覚えがあるような刀だが、今はどうでもいいと足立透はただ、目の前の敵を...
  • 調律者は人の夢を見ない…
    119 調律者は人の夢を見ない… ◆w9XRhrM3HU 後藤が音ノ木阪学院から向かうルートを外れたのは、ふと点けてみた首輪探知機に四つの反応があったからだ。 一つは単独で西の方から動いており、残りの三つの内、二つは一箇所に止まり、最後の一つはこの辺りを移動し続けている。 田村玲子や泉新一とその右手ならば、あの知能と高い戦闘力を考慮すれば、単独行動を取るかもしれない。 逆に肉の盾として人間を囲い、一箇所に止まり続け殺し合いに乗る参加者との遭遇リスクを減らそうと考えても不自然じゃない。 学校から離れていない可能性もなくはないが、どちらにせよ。どれかが、田村玲子か泉新一である可能性は低くないと考え、後藤は一旦進路をずらし寄り道をする事にした。 「……外れか」 「あ、貴方は……」 しかし、運のないことに、後藤の推測は外れた。 後藤が見つけたのは以前交戦し...
  • ラストゲーム(後編)
    ラストゲーム(後編) ◆ENH3iGRX0Y ← 『精々最期の刻まで、足掻くがいい』 「何やってんだ、あいつら」 猫は放送を聞きながら、事態の異様さに勘付く。これまでこのような形で放送が流されたことは一度たりともない。 それにアンバーの名や吹き込まれたという単語から、猫の知らないところで何か企んでいたのは事実だろう。 正式な参加者ではないものの、猫もこの殺し合いが終焉に向かっていることを肌で実感していた。 とにかく会ってどうなるものでもないが、エドワードや杏子と合流しなければ。特にエドワードは穂乃果の名前やウェイブの名前に動揺しているかもしれない。 「って、あいつらの心配するなんてらしくないな」 契約者として合理的に今まで生きて、この場でも杏子の方針にも特に異を挟まず、とにかくその場で生延びられそうな方へと立場をコロコロ変えて生還しようと...
  • 足立刑事の自白録-二度殺された少女たち-
    192 足立刑事の自白録-二度殺された少女たち- ◆dKv6nbYMB. 放送は終わりを告げる。 (とんだ茶番だな) ヒースクリフとエンブリヲ。 放送を聞いた二人の科学者は素直にそう思った。 広川が新たに示した新ルール。 彼曰く、レクリエーションのようなものらしいが、そんなことはどうでもいい。 (この期に及んで実質願いを二つに増やす。どう考えても、現状ではゲームの進行が憚られつつあるということを表しているのに他ならない) (それに、本来の力が戻れば五人どころか何人でも蘇生が出来る私にはなんのメリットもない。いや、私だけではない。ゲームに乗った大半の人間にメリットが無いだろう) 言葉には出していないが、二人の結論は一致している。 『この放送で語られた特典は広川若しくは主催側の苦肉の策である』 裏を返せば、この現状...
  • 僕らは今のなかで
    203 僕らは今のなかで ◆ENH3iGRX0Y (間に合ってくれ、頼む) インクルシオの助力を得ながら、ウェイブは走り続ける。 どうやら、東側もまたかなりの激戦区らしい。現に学院の方角では、幾度となく雷光が轟く様子が遠目で確認できた。 その戦闘に、穂乃果やエドワードが巻き込まれていないとは限らない。 焦りが募り、足は更に速まっていく。いっそ飛翔しようかと考えるが、理性で抑え込んだ、 雷光を操れるような使い手だ。下手に飛べば地上から狙い撃ちされる可能性もあり、ウェイブはインクルシオの飛行にはまだ慣れていない。 奥の手は勿論、自在に空を飛ぶのも難しいだろう。 (出来れば、戦闘も避けてぇ……クソッ、あの電撃が味方だったら楽なのによ) インクルシオ抜きではウェイブの戦力など知れている。 だが、インクルシオの反動は先の後藤戦で嫌と言う程、思い知らされた...
  • 番外編:off stage
    212 番外編:off stage ◆dKv6nbYMB. 道化師と魔法少女は溜まった鬱憤を晴らすかのように対峙した。 電撃姫は培ってきた因縁を清算し己が求めるものを手に入れんと宿敵を待ち伏せる。 鋼の錬金術師と黒の死神、最後の一般人は、未だ解かれない呪縛たる器を破壊するために前へ進む。 調律者と古の民の末裔は兼ねてよりの因縁を清算するために互いの全てを曝け出しぶつかり合う。 狂宴の根源を降した彼らは、己が目的のために真の最終局面へと盤上を進める。 もはや彼らを止めることはできないだろう。 私もバトルロワイアルに関わった者として結末を見届けたい気持ちはある。 ...が、その前に少しだけ話をしよう。 戦いに赴く彼らの誰に知られることもない、誰も知る必要のないとても小さな話を。 ☆ 果たして間に合うだろ...
  • 揺れる水面のアイオライト
    045 揺れる水面のアイオライト ◆H3I.PBF5M. ホテル夢有羅布楽雅。  F-6エリア、川岸にあるホテルである。  西洋の城をイメージしたデザインは、利用者に貴族気分を存分に疑似体験させてくれる働きがあった。  その館内、最も広く豪奢な部屋で渋谷凛は目覚めた。 「う……ん」  重い頭を叱咤して起き上がる。その動作だけで身体が柔らかなベッドへと沈み込んだ。  数秒放心して、凛は現状に気付いた。  自分の身体。一糸まとわぬ裸体である。薄いシーツがかけられているものの、下着も何もない。 「そうか、私……あのエンブリヲって男に……アンジュ!?」  慌てて周りを見回すが、そこにはあのぶっきらぼうでがさつな美人はいない。  レッスンルームよりやや広めの大きな部屋の真ん中にどんと置かれたキングサイズのベッドに、凛は一人で座っていた。 「...
  • 裁きの門
    216 裁きの門◆ENH3iGRX0Y 「邪魔? まさか私は傍観者であり続けるつもりだ」 ヒースクリフの答えはすぐに返ってきた。迷う必要も渋る理由もない。 既に彼は退場した。いわば、ゴーストだ。これ以上のゲームの干渉は彼の美学に反する。 例え結末が何であれ、それがプレイヤー達の出した答えならヒースクリフは何も異を唱えない。 「……まあ、そう言うとは思ってたけど」 「エンブリヲの時は例外だ。ここから先は君達だけの舞台だ」 御坂も答え自体は予想していたが、改めて言われると面を喰らう。 善悪を超えた天才の思考回路は御坂のレベル5の頭脳を以ってしても理解が追いつかない。 普通に考えれば命乞い擦るなり、エドワード達に付くなりするはずだが。 果たしてこんなものを見ていて何が面白いのか。天才と言うのは頭が良すぎて、娯楽が狂った方向に向かうのだろうか。 ...
  • 遊技盤の主は盤上を支配するのか(中編)
    遊技盤の主は盤上を支配するのか(中編)◆BEQBTq4Ltk ←  男は何も告げずに駆け出した。  本能、身体、憎しみ。全てを刀身に委ね今宵は全てを斬り裂く修羅と成り果てる。  雷光に身体を蝕まれ致命傷には至っていないものの、鮮血が身体を色鮮やかに際立てる。  距離にして二十メートル。  禍津を難なく掻い潜り敵を討ち取らんべく一閃が首筋へ放たれた。 「――ッ、あ、ぶねえ……!」  間一髪のタイミングで屈むことにより一撃を回避した足立透はその場でみっともなく転がる。  立ち止まっては格好の的だ。スーツを穢しながらも生き残れるのならば安い浪費だ。  立ち上がりと同時に傍への顕現――マガツイザナギを発動。  相手を殺害すべく刃と刃が衝突しあい、両者互いに一歩も譲るつもりはない。  薙ぎ払えば逆に返され、鍔迫り合いが発生すれば押し返す。 ...
  • 曇天
    081 曇天 ◆dKv6nbYMB. 「アヴドゥルさん。あなたのスタンドという能力を持つ者は他にもいるのですか?」 「うむ。私の知っているだけでも私を含めて7人(一人はエスデス)。ほとんどが私の仲間だが、一人とてもヤバイやつがいる。DIO...この名に覚えはないか?」 「私は知りませんが...」 「俺も知りませんね」 「そうか。もしその男と出会ったらすぐに逃げるべきだ。能力は不明だが、奴に捕まれば殺されるか洗脳されるか。そのどちらかしかないからな」 この会場が電脳空間でないと判断したヒースクリフは、とにかくアヴドゥルから情報を聞き出していた。 幸いとでもいうべきか、お人好しなアヴドゥルは自分をそこまで警戒していないようだし、聞けば大抵のことは答えを返してくれる。 「洗脳は能力ではないのですか?」 「洗脳は奴の体質の産物とでもいうべきものだ。己の細胞を相手...
  • NO EXIT ORION
    149 NO EXIT ORION ◆BLovELiVE. 『六時間後にまたこうして君達に話せることを祈っておこう。』 放送が鳴り終わる。 田村玲子、西木野真姫、初春飾利の3人のいる場所は346プロの建物内。 転移結晶でワープを行って間もなく、放送が鳴り始め、それが今終わった。 「……大丈夫?」 「…………大丈夫…です…」 初春の顔色を見て心配した真姫が声をかける。 放送で呼ばれた名前の中に穂乃果や花陽、そして泉新一を始めとしたあの場所で出会った者達の名前はなかった。 しかしそれに安堵することは、初春の前では許されることではなかった、と真姫は自分を戒める。 「…婚后さん……」 初春にしてみれば美琴や黒子、佐天と比べればそう親しい間柄ではない。 学校も能力のレベルも違う、黒子と共に風紀委員の仕事をしていなければ雲の上のような存...
  • ゲームセット(前編)
    211 ゲームセット(前編) ◆ENH3iGRX0Y 「イリヤちゃんはそんなことを……」 黒の話を聞きながら、雪乃は後悔に苛まれていた。 最初にイリヤと出会った時、雪乃はその違和感に気づいていた。それが、後にあんな惨劇に変わるとはあの頃は夢にも思わない。 雪乃はあまりにも軽率だった自分を恨めしく思う。 あの時点なら、彼女を救うことが出来たはずだった。アカメを説得させて無理やりにでも同行させれば―― 「お前のせいじゃない。けじめをつけれなかった、俺の責任だ」 雪乃とイリヤの邂逅はほんの数分間の出来事であったが、黒とイリヤは違う。 戸塚から託され、何よりかつての自分を重ねてしまっていた黒にとっては、あれは己自身でもあった。 結局銀を殺めたのも、穂乃果の友達を死なせ、連鎖的にその穂乃果や未央もあの世に引きずり落としたのも、全ては黒の迷いと弱さが齎してしまっ...
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