第14帝國の過去を懐かしむwiki

18ニュー速の元帥のコメント

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

2005年12月18日

いやあ、先週のラジオでは感極まってしまいました‥。

宣言の発表から一週間、心に厳重な鍵をかけて、
どんなときも明るく笑っていようと心に決めてたのですが‥。

先週は発表してから初めての生放送だったので、
きっと帝國に関することたくさん来てるだろうから、
どうしようかな?無視することはできないし‥、
かといって番組は成立させなきゃならないし‥。

‥と、悩みながら、局入りしたのですが、

みんな、僕が答えに困らないよう気を遣ってくれて、
ほとんど帝國のことには触れず、
触れても、最後に少しだけ応援メッセージがついてたりするぐらいで、
それを読んでたら、

「言いたいことはたくさんあるだろうに‥」

「聞きたいこともたくさんあるだろうに‥」

という思いが込み上げてきました。
もう、一言だけでもお礼を言おう!と、進行を早めて、最後に時間を作りまして、
努めて冷静に話そうと思ってたんですが、話し始めた瞬間に、

心のロックが「ガシャーン!」と音を立てて外れて、
今まで堪えていたものが一気に溢れ出してしまいました。


今、心の中はみんなに申し訳ないという気持ちと、
「ありがとう」という気持ちでいっぱいです。


本当は面と向かってお伝えすべきところ、声だけで申し訳ありませんでした。
おかげで、少しだけ気持ちの整理がついてきたように思います。

引き続き帝國を続けていくリッターのことは心から応援していますし、
またみなさんも直に彼らの声を聞く機会は多いかと思います。
しかし、僕同様退団する多くのリッターは、声どころか、
まだコメント文も出せない状況にあります。

理由の一つは、その場を持たないリッターも多いということ
(これはこのサイトで出そうということになったのですが)
もうひとつは、せめてどのような帝國を夢に描いていたかが語られた後に
コメントしたいという気持ちがあるからです。

しばらく悩みましたが、彼らのコメントを掲載する前に、
退団するリッターのためと、
今まで支えてくれた臣民の皆さんへの感謝の気持ちとして、

少しだけ、僕が何をやろうとしていたか、
その夢物語にお付き合いください。

う~ん、何から書くかな‥結構長くなるぞ…。


「大改革編」

まず、煌隊の話からしましょうか?

多くの人がきっとそうなんじゃないかな?と思ったとおり、
煌隊というのは、次世代のリッター養成のために造られたものでした。
企画段階では題名も「帝國高級士官学校物語」でしたし‥

しかし、リッター以外の人間に式典以外で軍服を着せるのは、
観る側からも抵抗があるのではないかと考え、
軍人のような統率された集団で、
軍服のように統一感のあるコスチュームを考えたときに、
あの時代劇スタイルが生まれたのです。

まあ、侍出身のリッターがいても、それはそれで面白いかなと。


そして、煌にはある重要な役割がありました。

煌を上演したときに、続編は書かないというようなことを言ったこと
覚えてらっしゃるでしょうか?
なぜなら煌はその世界を継続させるために存在したのではなく、
帝國を存続させる「実験」という任務を常に帯びていたからです。


第1回目の公演は、リッター以外の人が帝國の方法論でステージに立っても
違和感が無いかの実験でした。

もちろん、新人として式典に出すだけなら、
ここまで手の込んだことをする必要はありません。
僕が考えていたのは、小さな第14帝國を創ることです。

式典の回数が少なくなり、
常に大きな会場でやらねばならぬ「第14帝國」ではなくて、
小さなライヴハウスで、せめて月1回、叶うならロングラン!ができる
「ミニ帝國」を創ろうと考えたわけです。

そして、ロングランともなればとても1団体ではまかないきれなくなるので、
同時進行で走れるよう、煌隊以外に2団体作りました。
その方々は、ちょっと日の目を見る機会はなかったわけですが‥。


第2回目の公演は、同じ場所でリバイバルの同じ演目を続けてやった場合、
どのような反応になるか、またどの程度のネタ換えが必要かの実験でした。

そして、最後にクリアしなければならない問題として、
いくら小回りの利く団体を3つ作ろうが、
元帥は一人しかいないという現状があります。

リッターは俳優としての技術と人間的魅力が重要視されますが、
元帥という立場はまたちょっと違いまして‥、
僕の場合は、このステージの脚本を書いているということがネタになって、
ギリギリ元帥でいられたのだと思っています。

だから、楠本柊生帝國元帥の第14帝國には
「幻創論」というものが登場するわけで、
これを、脚本を書いていない元帥が、
役柄として「幻創論」を語っても、
イマイチ説得力に欠けてしまうのです。

僕以外で元帥を演じるには「幻創論」ではない、唯一その人しか持ってない
「何か」を持っていなければならず、
それは、僕が脚本を書いているということと同じくらい、誰の目から見ても判りやすく、
また認めやすいものでなければなりません。
そして、その人が元帥になることによって、
同じストーリーでも大きく変わってしまうだけの力が必要なのです。


第3回目の公演は、KIBAさんにご足労いただいて、
元帥以外の人間が元帥の役割を演じた場合、
どのように受け取られるかの実験でした。

あ、もちろんKIBAさんに「後々元帥やってくださいね!」なんてお願いはしてませんよ。

実際にそのお願いをしたのは‥、まあ、たぶん言ってもいいかな‥?

ちょうど去年の今ごろ、「ミニ元帥探し」に必死になってたころに、
「見つけた!!」と思ったのが、
誰あろう‥、今世紀~最初で最後のム~ディスト~♪


最鋭輝さんです。


昔、最鋭輝さんのサイトの日記に、
僕の誕生日にお茶をしていたという記述があったと思いますが、
その時、実はこのことをお願いしに行っていたのです。

いや、僕が元帥の場合とは、大きくかけ離れたステージが生まれるとは思いますよ。
まあ、たぶんミラーボールが必須の帝國が出来るだろうなと‥、
軍服にフリルとかつけなきゃいけなくなるかなあと‥。
たぶん、「アラスタ2」でのメルシー教も、実現しなかったムードあふれる帝國の
気持ちが出たのだと思います。

他にも候補者は2人いまして、こちらはずいぶん若く未知数な部分も多々あれど、
ある意味僕を超えている存在でした。
言ってしまいたいところですが…、その方々とはまだ一緒の舞台に立つ機会に恵まれてないので、
ここでは割愛させてください。


と、ここまで書くと、まるで僕が元帥を辞めて、
後任を探しているように錯覚されるかもしれませんが、
これはあくまで、フットワークの軽い「小さな第14帝國」を創ろうとしたという話です。

僕は楠本柊生帝國元帥を続けるつもりでしたし、
本家本元の「第14帝國」ももちろん続けよう!
‥と、この時点では思っていました。

「第14帝國」もやるし、「小さな帝國」もたくさんやろう!
最初はなかなか受け入れられないかもしれないけど、
事実、始動してからみんなの市民権を得て、本家への効果が出るまでに
3年はかかるだろうなと考えていまして、


そのことを、昨年の10月の一人芝居のラストの挨拶で
「来年はホームランだけでなく、ヒットもバントも狙います!」
という表現で語らせていただいたのですが‥まあ、覚えてらっしゃるでしょうか?


3度の実験を経て、煌隊も任務は終了したわけですが、
「小さな帝國」への発展がなくなった今、
この世界はこの世界で続けていってもよいかなあと思ったりしています。
日の目を見ることがなかった方々も、いつか違う形で出せたらなあと思います。
もちろん、2名のミニ元帥候補生も…。

ちなみに、このとき「小さな帝國」の公演を考えていた場所が、
新宿LOFTでして、まあ、あまり直接の関係はないのですが、
とりあえずこの企画もあったし、話を進めていこうということで、
「時代オペラシリーズ」をやっていたりしたのでした。


あと、近年の僕の活動で、「アラスタ」を無視して話を進めることは出来ません‥、
もちろん人材捜索の意味も、見聞を広める意味もありましたが、
あえて誤解を恐れずに言うならば、
「アラスタ」も「帝國」の未来への実験ではありました。

「アラスタ」は、音楽を主体にし過ぎているので若干違うけど、
基本的に僕が考える「未来の式典」に近いものであると思います。
僕は「第14帝國」に、音楽と映像の要素を入れよう!とずっと考えていたのですよ。
だから「アラスタ」をもっと演劇に傾けて、
もっと映像を多用したら程よく近いかなあと思います。

もっと言えば、様々な世界から選ばれ集う「アラスタ」というスタイルと同じように、
様々な「小さな帝國」から選ばれて集う
「式典」というスタイルにしたいと考えていたのです。

少佐以上のリッターが各公國の最高司令官だったように、
結構前からやってみたいスタイルではあったのだ。


さて、なぜこれが実現しなかったのか?

続きは…まあいいや、このまま書いていこう!


あ、そうそう、志の吉くんを見て、落語家だけの帝國‥と思った瞬間、
それは没にしました。


「解散式典編」

あ、「大改革編」といって本家本元の改革については一切触れませんでしたが、
もちろん本家の改革も考えてはいました。
それによってたぶん退団していただかなければならないリッターも
数多く出るであろう事を覚悟してはいました。

いずれは「式典」を、僕が存在する「オリジナル第14帝國」と
様々な「小さな帝國」からの選抜で創ろうと考えていたので‥。
ん?しかしながら、「オリジナル第14帝國」とは、イコール「式典」のことなので、
今の言い方はおかしくなるわけで‥。
つまりは‥現在の「式典」に様々な「小さな帝國」からの選抜組が入ってくるといえば正しいのか‥?
じゃあ、オリジナルは、何をもってオリジナルというのか?昔からやってたから?


そう、根本的な問題です。


「第14帝國」にとっての一番の魅力は何か?

ストーリー?世界観?ギャグ?‥どれも必要ですが、それではありません。
一番重要な魅力とは、


全員が「素人」ということです。


軍服を脱げばどこにでもいるただの人なのに、
ただの人の素の面白さを極限まで引き出して、
まるでスターのように演出し、「素人」であるが故、
その世界にしか存在しない人になるのです。

もし、「第14帝國」に芸能人が出演したとしても、
世界観を壊すだけで決して面白くはならないでしょう。

まあ、僕独自の方法ではなくて、
ずいぶん前から萩本欽一さんが得意とする手法ではあるのですが、
ちなみに、これの折衷案を創ったのがドリフターズです。ま、それはおいといて‥

未だ誰もクリアできない、この手法の最大の欠点は「長続きしない」ということです。
いくら「素人」と呼ばれても、長年経てば成長していってしまいますから。

そしてそれは「怠惰」もしくは「勘違い」そして「本物」のいずれかに分かれます。


齢30を過ぎてから、なんとか折衷案を模索しようと、鳶くんと組んだり、
Psychoのツアーに参加したりしましたが、
Zeppでの2DAYSの時には、「活動休止宣言」をするかしないか
というところまできていました。

いや、年1回ぐらいしか活動してないのに、休止ってどれだけ休むんだ?と思ったのと、
「改革案」も進んでいたのと、
やっぱり「宣言」するなら、告知の段階でちゃんとしたいと思っていたので、
それは行わなかったのですが…。

今考えても不思議に思うのが、2日目の幕が開く直前に
「式典が終わったら袖に集合して、全員で記念写真を撮ろう!」
と僕が言ったことです。
いや、大概撮影は本番前にするし、本番終了後はものすごくバタバタするから、
普通はそんなこと言わないんだけど‥、
まあ、多分、全員が揃う最後だってことを、
心のどっかで察知したのかなあと思っています。


あ、だいぶ話がそれてしまいましたが、
結局「素人」をウリにしてクオリティーを維持し続ける限界はとうに超え、
プロになるかやめるかを選択せねばならない状況が続いていました。
しかし、川の流れに身を任すように、
クオリティーの低下を気にせず存続という方法だけは避けようと
固く心に決めていました。


そんな中、「小さな帝國」を創ろうとしたのは「プロ集団」を創ろうとしていたわけで、
それによって本家の「第14帝國」も「プロ化」させようと思っていたのだと思います。

それは、言い換えればアマチュアは存在できない「第14帝國」になるわけで、
いずれは現リッターの大半が引退せざるを得ない「第14帝國」が誕生します。

あまり考えないようにしていましたが、この改革案が「第14帝國」という
「世界」残したいがために、
ノアの箱舟作りをしてるのだということはうすうす感付いてはいました。

しかも、その箱舟には永年「世界」を護りつづけた人間の多くは乗ることが出来ないのです。

個人的には、せめて融合させずに「第14帝國」と「小さな帝國」を並行して出来ないかと、
悩んではみましたが、

「小さな帝國」だけの発展は、余計に「第14帝國」をやせ衰えさせ、
逆に「小さな帝國」に乗り移るか辞めるかの選択を迫っていくわけで‥。


それならば、14年間に渡り「第14帝國」を築いてきたリッターにとって
最も良い方法は、華々しく解散式典をやることだという考えに至りました。

もし後に「小さな帝國」でなく「新しい帝國」を創ることになるのだとしても、
「第14帝國」創設メンバーが、広く称えられるように、歴史に残る式典にしようと!

歌舞伎の世界じゃないけど、襲名制でもいいや!
まあ、ドラえもんも変わったし‥。

とりあえず、改革案と未来のことは、一旦ちゃんと区切りをつけてから、
もう一度一から考えようということになり、
現リッターでしか出来ない大きな10年越しのオチを盛大にかましてやる!
と心に決めて、


今年の8月、最終回の筆をとりました。


東京は渋谷公会堂がいいなあと思っていたのですが、まあ、残念ながら改装中で、
オールZeppツアーにしよう!ということになりまして。最後だから福岡も!!‥と、
ちょいと無謀なことも言っておりました。



ラジオで言った、
「僕は死ぬまで楠本柊生帝國元帥を続けるつもりでいましたし、
叶うなら死んでからも第14帝國の世界が続いてほしいと願っていました」
という言葉は本当の本音です。

そして、皆に共通していたのは、
第14帝國という最高に面白い世界が永遠であってほしいという願いと、
その世界を誰よりも愛しているという心です。


若干の違いをあげるなら、
「世界の永遠」を希望したか、「人の永遠」を希望したかの違いです。


「人は変われど第14帝國という世界が永遠であらんこと」を希望する者たちは、
「不変の第14帝國における不変の人の永遠」を希望する者たちへ、
最大の感謝と応援の気持ちを込めて未来を託すことにしました。


一番の心残りは、臣民の皆さんに面と向かってお別れを言えなかったことですが、
どうかいつか心からお礼を言う機会を作らせてください。


本当に、式典でお別れできず、申し訳ありませんでした!


永い間、こんな僕を支えて、また応援してくれて、
本当に!本当に!本当に!本当に!本当に!本当に!本当に!本当に!本当に!本当に!本当に!本当に!本当に!本当に!
ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!!



明日は‥、僕以外で帝國を退団するリッターのコメントを掲載したいと思います。



「帝都第1放送」内「ニュース速報」
ttp://gensui.sakura.ne.jp/cgi-bin/news/news.cgi
より転載

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

人気記事ランキング
目安箱バナー