05年度AD3年口頭試験キーワード 18.オルガヌム

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オルガヌム


(釘本)



 紀元後最初の1000年間の終わり近くにポリフォニー(多声音楽)は誕生した。13世紀中頃までに作られたさまざまな初期ポリフォニー楽曲の総称としてオルガヌムという言葉が用いられる。



  • 平行オルガヌム・・・ポリフォニーの音楽形態についての記述の中で最も古い9世紀のもの。2つの声部が平行進行する。つまり、単旋律聖歌の旋律をもとに、その下方に4度または5度の音程でオルガヌム声部よばれる第2声部が付加される。両声部の平行関係が"終始厳格に保たれるもの"と"並進行の前後に斜進行部分があって、開始音と終止音が同音になるもの"がある。なお、この声部の一方または両方をオクターブ間隔で重複させ、3声部または4声部で歌われることもある(複合オルガヌム)。




  • 自由オルガルム・・・11世紀になると、厳格な平行オルガヌムにかわって自由オルガヌムが用いられるようになる。自由オルガヌムとは、2声部間の間に、平行進行のほかに斜進行や反進行が加えられたものである。声部の交錯もしばしば生じ、その結果、書く旋律にはいっそうの独立性が与えられた。2声部間の音程は4度、5度、オクターブが中心であった。また、オルガヌム声部は単旋律聖歌の上方に付加された。また、2つの声部は1音対1音の形で進行しており、それぞれの声部にリズム上の独立性はまだ与えられていない。



  • メリスマティックオルガヌム・・・12世紀はじめに誕生。このオルガヌムでは、単旋律聖歌の全部あるいは一部が長く引き伸ばされて保続音のように歌われ、その声部に対してより速い動きの音符群からなる上声部が付加される。これによって1音対1音という対応関係が崩れ、1音対多音の関係が生ずる。ポリフォニー音楽の発展もこの段階までくると、各声部の独立性は、旋律的にだけではなくリズム的にも獲得されるようになった。



  • ノートルダームオルガヌム・・・リズム・モードの手法が導入され、主声部が各音を引き伸ばすのに対し、上方に付加された第2声部は3泊を基準とする一定のリズム型を厳格に守って進行する。ときには、第3、第4声部も付加される。ノートル・ダーム楽派の人々によって大成された。


楽譜については、西洋音楽史(p49~50)参照


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