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27.モンテヴェルディ

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クラウディオ・モンテヴェルディ

ルネサンス音楽からバロック音楽への転換点に立つ音楽家です。
彼は声楽の分野で多くの傑作を残し、オペラやマドリガーレ、そして宗教音楽の分野においても、その後の音楽に多大な影響を与えました。
初期バロック音楽は、モンテヴェルディによって切り開かれ、その方向を決定づけられたと言っても決して過言ではないでしょう。

モンテヴェルディの創作は、ルネサンス風のマドリガーレが出発点になっています。マドリガーレは16世紀半ば頃から17世紀初頭にかけて多数作曲されたイタリアの代表的な歌曲で、もともとは無伴奏のポリフォニー技法によって作曲されていました。けれど、言葉と音楽との一致を求め、歌詞の劇的な表現を追求していったモンテヴェルディにとって、純粋なポリフォニーの様式だけで作られる音楽は不十分なものになっていき、様々な試行錯誤の後、彼のマドリガーレはより直接的で劇的な説得力のある、オペラ風の「語り」の音楽へと変容してい行きます。

モンテヴェルディは、第1の作法では音楽が詞の上に立ち、第2の作法では詞が音楽の上に立つとして、新様式では詞から読みとられる感情を表出するために、不協和音を自由に使うなど、古い規則を破ってよいと主張しました。そして、バロック時代の音楽は、このモンテヴェルディの考え方が主流になっていきます。
ルネサンス期を代表するマドリガーレという曲種は、モンテヴェルディによってその表現力を異様なまでに高められ、バロック期のカンタータへと変容していくことになったのでした。



補足  (田上)

 モンテヴェルディはイタリアの人です。
 劇と音楽にかかわる業績、特に登場人物を現実の人物のようにみせる力量、登場人物の心の奥の感情を
 音楽上に映し出してみせる能力の点で、最良のオペラ作曲家に位置づけられる。
 劇的なものと音楽的なものとの間の均衡をみいだした。

 代表曲(オペラ) 『オルフェーオ』『ポッペーアの戴冠』


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