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7.ソナタ形式

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ソナタ形式(by生島 with小杉)  あなたで今日 - 人目☆


さまざまな音楽形式(ロンド形式や変奏形式など)のひとつで、

(序奏→)提示部→展開部→再現部(→コーダ)


という構成から成っている。

+提示部


提示部={第1主題→経過部→第2主題(→コデッタ)}

提示部には普通2つの主題(テーマ)が用いられ、第1主題・第2主題と呼ばれる。
一般的に第1主題の調に対し、第2主題は近親調に転調する。
(例えば第1主題がE-majorであれば、第2主題はB-majorやE-minorなどになる。)
これら2つの主題は仲介楽節(経過部、推移部とも呼ばれる)という転調のための部分でつながる。
この転調や仲介楽節によって2つの主題の対比は明確になり、緊張は高められる。
そしてこの対比こそがソナタ形式の肝。らしい。

第2主題の後には、しばしば提示部を閉じるためのコデッタ(※)が置かれる。

また、提示部は繰り返し記号によって繰り返されることが多い。

(※)コデッタ・・・コーダのちっちゃいの。ソナタ形式の再現部の後のコーダはこのコデッタを拡大したもの。

+展開部


展開部は提示部の主題を発展させる部分である。
主題の形だけでなく、拍子やテンポ、調なども変化する。
提示部をちょっとだけ変えただけ、なんてものから、提示部に基づかずに全く新たな材料を利用するものまで
その様式は限りなく多様で、高い柔軟性をもつ。
それゆえに、作曲者の特徴がよく現れる部分。

+再現部


展開部が終わり、再び提示部と同じような始まりをする部分。
2つの主題が再び現れるが、第2主題は第1主題と同じ調で演奏される。
そのため提示部のような緊張の高まりはない。この提示部の緊張とか、提示部と展開部の対峙とかを
最後には解消しますよ、安心安心ってトコが再現部の役割であり、ソナタ形式の肝。らしい。


+序奏とコーダ


作品によっては提示部の前に序奏が、再現部のあとにコーダがつくことがある。
(よくあるのが、序奏でそのソナタや交響曲の別の楽章にも通じたテーマを演奏し、そのテーマに深い意味を持たせる曲。
チャイコフスキーの交響曲第4番や第5番なんかがそう。図書館のステレオ室にあるから聞いてみてん。)

また、ペートーヴェンはこのコーダを独立、充実させ、第二展開部のように処理する事があった。
彼以後、このコーダが入ったソナタ形式が基本的な構成として定着するほどであった。

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