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<解答1> 児玉 [method of limits & constant method] 極限法および恒常法とは、閾値を測定する方法のことである。極限法とは、実験者が刺激の次元を一定の間隔で変化させていき、実験参加者は、その標準刺激と比較刺激を比較し、あらかじめ用意してある選択肢から選んで回答してもらう、という風に測定を進める方法である。極限法には、所要時間が比較的短く容易に実施できるというメリットがあるが、慣れの誤差や期待誤差の影響を受けるというデメリットもある。一方、恒常法とは、実験者が刺激の次元を一定の間隔に変化させてあらかじめ刺激を決めておき、それをランダムに呈示して測定を進める方法で、極限法と異なるのは、刺激値の増減が一定方向ではない(ランダムである)という点である。よって、恒常法は被験者の慣れや期待による誤差を取り除くことはできるが、測定には時間がかかる。 →[[閾値>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/27.html]]・[[マグニチュード推定>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/30.html]] →[[次のキーワードに進む>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/27.html]] ---- <解答2>北原 上にも書いてあるように、極限法、恒常法は閾値の測定にむいています。主観的等価値(PSE)をもとめるならば調整法(method of adjustment)をつかいます。   &html(<strong>極限法</strong>) とは、一定の割合で比較刺激を変化させ(上昇、下降)、標準刺激と比較し、あらかじめ決めてある選択肢の中から答えてもらう方法(だいたい3件法)。例えば…  ある純音(1kHz、40dB)を標準刺激とする。その音より明らかに小さな純音を刺激とし提示し、「大きい」「小さい」「同じ」と答えてもらい、徐々に音を大きくしていく。回答が「小さい」から「同じ」、「大きい」となった時点で打ち切る。次に明らかに大きな音を提示し同様に行う。上下下上…上下同じ回数行い、回答が変化した値を上昇系、下降系にわけその平均をとる。上昇系閾値が39dBで下降閾値が41dBであれば今回の実験の弁別閾は1dBとなる。 &html(<strong>恒常法</strong>) とは、恒常刺激法(method of constant stimul)とも呼ばれ、精神物理学内では最も正確で適用範囲が広い。あらかじめ決めておいた数段階の刺激(一般には5~9段階の刺激が用いられる)をランダムな順序でそれぞれ同回数呈示し、各刺激に対する被験者の判断を求める方法。例えば…  音の絶対閾を求める場合,ほとんど聞こえない音から聞こえる音までを刺激1~5とし,この5段階の音を用いてそれぞれ20回づつランダムな順序で実験参加者に提示する。被験者はあるときは音が聞こえ,あるときには聞こえないが,その結果を実験者に反応する。この実験から50%わかる値を絶対閾として求める。 端折って書きましたので訂正などがあれば書き換えてもらってかまいませんm(__)m →[[次のキーワードに進む>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/27.html]]
<解答1> 児玉 [method of limits & constant method] 極限法および恒常法とは、閾値を測定する方法のことである。極限法とは、実験者が刺激の次元を一定の間隔で変化させていき、実験参加者は、その標準刺激と比較刺激を比較し、あらかじめ用意してある選択肢から選んで回答してもらう、という風に測定を進める方法である。極限法には、所要時間が比較的短く容易に実施できるというメリットがあるが、慣れの誤差や期待誤差の影響を受けるというデメリットもある。一方、恒常法とは、実験者が刺激の次元を一定の間隔に変化させてあらかじめ刺激を決めておき、それをランダムに呈示して測定を進める方法で、極限法と異なるのは、刺激値の増減が一定方向ではない(ランダムである)という点である。よって、恒常法は被験者の慣れや期待による誤差を取り除くことはできるが、測定には時間がかかる。 ・極限法は、測定時間は短いが、実験参加者が刺激に対して慣れたり、期待・予測をしてしまう、というおそれがある。 ・恒常法は、慣れ・期待のおそれは軽減されるが、測定に時間がかかるし、その為に実験参加者が疲労により反応が鈍くなるおそれは出てくる。 →[[閾値>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/27.html]]・[[マグニチュード推定>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/30.html]] →[[次のキーワードに進む>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/27.html]] ---- <解答2>北原 上にも書いてあるように、極限法、恒常法は閾値の測定にむいています。主観的等価値(PSE)をもとめるならば調整法(method of adjustment)をつかいます。   &html(<strong>極限法</strong>) とは、一定の割合で比較刺激を変化させ(上昇、下降)、標準刺激と比較し、あらかじめ決めてある選択肢の中から答えてもらう方法(だいたい3件法)。例えば…  ある純音(1kHz、40dB)を標準刺激とする。その音より明らかに小さな純音を刺激とし提示し、「大きい」「小さい」「同じ」と答えてもらい、徐々に音を大きくしていく。回答が「小さい」から「同じ」、「大きい」となった時点で打ち切る。次に明らかに大きな音を提示し同様に行う。上下下上…上下同じ回数行い、回答が変化した値を上昇系、下降系にわけその平均をとる。上昇系閾値が39dBで下降閾値が41dBであれば今回の実験の弁別閾は1dBとなる。 &html(<strong>恒常法</strong>) とは、恒常刺激法(method of constant stimul)とも呼ばれ、精神物理学内では最も正確で適用範囲が広い。あらかじめ決めておいた数段階の刺激(一般には5~9段階の刺激が用いられる)をランダムな順序でそれぞれ同回数呈示し、各刺激に対する被験者の判断を求める方法。例えば…  音の絶対閾を求める場合,ほとんど聞こえない音から聞こえる音までを刺激1~5とし,この5段階の音を用いてそれぞれ20回づつランダムな順序で実験参加者に提示する。被験者はあるときは音が聞こえ,あるときには聞こえないが,その結果を実験者に反応する。この実験から50%わかる値を絶対閾として求める。 端折って書きましたので訂正などがあれば書き換えてもらってかまいませんm(__)m →[[次のキーワードに進む>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/27.html]]

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