感想今日アップだと思っていたら昨日ですか!というわけでちょっと遅刻、ではなくていきなり勘違いしてあわてて書いている、といういいかげんな奴ですごめんなさい。いい加減ついでにタイトルについて言い訳しておきますと、「女王陛下の少年スパイ アレックス!」×2についてはシリーズ名ということで省略、という解釈を致しました。だってほら、背表紙には「ストームブレイカー」しか書いていないし。
しかしこの本の積ん読期間は長かった。単純に荒木飛呂彦関係ということで表紙買いしたのですが、実に3年半も詰まれていたという、個人的には「積ん読」という情けない習慣が始まったきっかけの本でもあったりしたわけで。
で、まあそろそろ内容に入ってどういうシリーズなのか説明しますと、第一巻の本作では14歳(先は知らない)が少年が主人公の007みたいな話なんですが、テイストとしては昔読んだアルセーヌ・ルパンなんかに非常に近いイメージを受けました。正しいジュブナイルというのか、小学生~中学生くらいが楽しく読める本というか、まあ原著は2001年チルドレンズ・ブック賞最終候補作な訳。現在邦訳で5作、原著で6作出ています。
ストーリーの骨格としては死んだ叔父が実はスパイで、変わりにお前がやれというトンデモ設定。遺産管理権が未成年であるアレックスにはないので、やらないといろいろ不幸なことになるよ、とわざわざ少年を脅迫するという。うん、まあそれに見合うだけの才覚も運動能力も度胸もあるわけで、そうでないとお話は成立しない。
いろいろツッコミどころはあるとはいえ、骨格となるネタやお話の流れはまあ悪くないんだけれど、結論から言ってしまえば私の年齢では値段分楽しめなかったのが本音。ネタやギミックは豊富だし、荒木絵(挿絵がたまーにある)なら面白そうな展開も多々あるのだけれど、文字だけでは少々かったるい。今ルパン読み返したら同じ感想を抱くのかなあ、というようなちょっと寂しい思いをしたりしなかったり。
理解のない感想になってしまったけど、ストーリーを荒木絵に脳内漫画化して読めば面白いような気もする。ルール度外視の秘密道具とか、どこからツッコミを入れて良いのか分からない敵役の行動パターンとかね。ネタモードに入っていればありかもしれないけれど、お金を出して第2作以降を読もうとは思わないなあ。ああ、ペーパーパックで英語で読むならちょっとありかもしれない。いや、でもそれを言い出すとうちにはたしかハリー・ポッターシリーズのペーパーパックがあるんでそっちからかな。
なんかぐだぐだな第一回となった気もしますが、こんな感じでひとつ。次はifさん、「か」でよろしくお願いします。