またも原作レイプ・・・今度は『MW』が生贄に
原作は1976~78年に青年誌「ビッグコミック」に連載。悪役を主人公にした
異例の手塚作品で、殺人の生々しい描写や結城と賀来の同性愛などが大きな反響を呼んだ。
今作では同性愛は描かず、アクションを多用したエンターテインメント作になる予定。
(スポーツ報知記事より一部抜粋)
そして、とにかく世の中のアクションというアクションの全てをこの作品は取り入れています。
火、水、カーチェース、バイク、エアバトル…超大作になりますよ。
(岩本仁志監督インタビュー:NEWS ROCKET記事より一部抜粋)
「手塚治虫生誕80周年」の御旗の元、新たなる手塚作品のリメイク話が飛び出した。
『リボンの騎士』からは「男と女の二つの心を持つ少女」、『MW』からは「結城と賀来の同性愛による
結び付き」という、それぞれの物語の根幹となる設定を無視したリメイクが続いている。
彼らの頭にあるのは「手塚治虫の名を冠すれば売れる!」という皮算用だけなのだろう。
手塚作品が好きだからリメイクをしているようには到底思えない。
変身魔法少女のドッキドキ♥エロコメディなら『リボンの騎士』である必要はなく、
アクション娯楽映画が撮りたいのなら『MW』である必要などないのだから。
そして何より、こんなリメイクに許可を出す手塚プロが一番腹立たしい。
手塚治虫の生み出した作品を管理し、後世に伝えていく立場でありながら「金の生る木」程度に
しか考えていないのだろうか?
余談だが、石森プロでは「目先の金に眩んでクオリティの低いものを作っては、ファンと石ノ森
先生に申し訳ない」という理由で『仮面ライダーSPIRITS』のアニメ化をしないのだそうだ。
手塚プロにせめて石森プロの半分でも愛があれば・・・と悔やまれるのは、私だけではないだろう。
最終更新:2008年06月05日 17:14