■幻獣■
黒い月出現の後ヨーロッパに現れた人類の天敵、悪しき夢。
生殖もせず、口もなく、幻のように現れ、
身に貯えられた栄養が尽きる迄戦い、死んで幻に帰る。
ただ人を狩る、人類の天敵。
目が紅く組織的に行動。得意戦術は物量を利した正面からの蹂躙突破。
戦線に突如として現れ、死後は死体も残らずに消滅。
肉体そのものが兵器であり、補給不要。
策源地・都市・物資集積所を持たない為、戦力の数値化が困難。
グロテスクな外見から作戦能力が過小評価されがちだが、
シンプルで断固とした戦略の前に、人類は惨敗を喫してきた。
人類を襲う理由は出現から50年経った今も尚不明。
手近の人類居住都市・攻撃目標に殺到する習性あり
分析は悲観的に、戦闘は楽観的に大胆に(善行)
<自然休戦期> 夏季、出現しなくなる期間
[パペット型]
・ゴブリン 身長1m、体重24kg。一つ目でいびつな人型。
跳ねる様な足音に独特のざわめき。好奇心旺盛。
軽快な運動性能と百万単位の圧倒的な数で津波の様に押し寄せ、
斧を振い後方迄浸透する歩兵の大敵。
放置すると防御拠点は補給を断たれ孤立。
何処にでも現れるゴキブリの様な連中(原)
・ゴブリンリーダー 身長2m、体重160kg。一つ目でいびつな人型。
トマホーク投擲。白兵戦に加わられると面倒。
・ウォッチャー 偵察型(誘導・着弾観測員)
目玉が大きく、並のゴブリンより素早く、遮蔽物を利用。
・ワイト 黒いウォードレスの様な姿、頭部に散りばめられた赤い目。
機関砲を模した腕から単発の20mm機関砲弾。階段を昇降。
マシンガンで撃破可能。
・ゾンビ兵 戦死者又はウォードレスに幻獣が寄生。サブマシンガン装備。
フェイスガード下の土気色の顔からぶつぶつと赤い目。
[陸戦型]
・ミノタウロス ゴルゴーンから派生した重装甲。戦士の役回り。
移動時は四脚だが戦闘時は二脚となり、
巨大なハンマーパンチの様な前脚を打突。
腹部には生体ミサイル。
熟練した装輪式戦車なら対抗出来るが
歩兵は重火器を持たねばお手上げ。
デーモンとは上級武士・下級武士の因縁。
・グレーターデーモン 白磁色の中型幻獣 身長8m超 甲殻・四脚 鋏型の碗部
パワフルな腕と分厚い装甲、
戦車を叩き潰すハンマーパンチと生体式砲弾を備える。
しかし撃破しても強酸は撒き散らさず、
小さな目標に対してはオーバーキル。
ゴキブリ並みの機動力(ミノタウロスの倍で、ゴブリンにも劣らない)により
陣地破壊・戦線突破に特化し戦車戦を不可能にしたが、
移動効率を重視している為、下半身の装甲は薄い。
スペック的にはミノタウロスより優秀だが、
戦闘慣れしていない様で挑発に乗りやすく、
戦士としてのプライドが旺盛で神経過敏。
人類に対する優越感と殺戮翼の権化。騎士の役回り。
殺人狂の海老の出来損ない(前園)
[砲戦型]
・ナーガ 中型。全長12m、体重18t。
人面の百足型で、細長い身体にある無数の目からレーザー。
・キメラ 中型の重砲型(軽装甲) 射程300m以上。
蠍を思わせる容姿、4つの頭それぞれにレーザーを発射する目。
対支援車両戦用特化型。
・アンフィスバエナ 重砲型(軽装甲)4本腕と2本脚を以て高速機動。
主武器は中射程レーザー。鎧姿の様な外観。
キメラより柔らかい。通称「犬」
・ゴルゴーン 中型の重装甲重砲型長距離支援幻獣。四脚。
背中に90発の生体ロケットポッド。
日本上陸以来、砲戦型の主力だが、奪還戦時点では旧型化。
・オウルベア 強力な前面装甲を持つ重砲型。恐竜を思わせる外観。
ミノタウロスよりひと周り大きく、判断力も上。
口から精度の高い大口径レーザーを発射する"陸のスキュラ"
[空戦型]
・ゾンビヘリ 大破したヘリの残骸に幻獣が寄生(軽装甲快速ユニット)
生体機関砲で武装。人類側に例えると中堅程度の技量。
天候の影響を受けない。歩兵・戦車隊の天敵。
《きたかぜゾンビ》戦闘ヘリきたかぜの残骸に幻獣が寄生し、
生体式機関砲にて人類側を悩ませた。熊本戦にて確認。
《うみかぜゾンビ》戦闘ヘリうみかぜの残骸に幻獣が寄生。
生体式機関砲の他、
マーカーロケット、対空誘導弾などで武装。
歩兵の天敵だが、
装甲が薄い為士魂号にとっては与し易い。
・スキュラ 中型幻獣。30m程の、尻尾を持つ飛行船の様な身体。
無数の光る眼から
強力なレーザー(射程1,000m)を放つ"空中要塞"
戦闘車両が苦手とし、装備が良く機械化された部隊程苦戦。
墜落時の爆発の威力は他の中型の数倍。
飛行時は独特の風切り音を発する。
高耐久力だが腹部装甲は脆く移動速度も遅い。
発射直前の朱色になったレーザー口が弱点。
【青スキュラ】カーミラに忠誠を誓う、知性体と変わらぬ挙動の最精鋭。
強くて頭が良く、褐色の表皮にまだら状の青い斑紋。
ベリー・ストロング。ベリー・クレバー。元・近衛。
[海洋型]
・シャチ 海洋型の主力 全長約8m
数十~数百の群れで戦列を組み船団に突撃、
ドリル式の角で船体に穴を空け沈める
・海亀 縦横100m程 露出部分は海亀の甲羅程の傾斜
体を連ねて浮橋代わりとする、
甲羅の様な足場に陸戦型を密集させ、
波頭をかき分け海岸線を目指す等
[知性体]
精神汚染型、司令型、寄生型、ペンタ型 等
特殊で一般化されぬ突然変異種
個々の戦闘力は弱く幻獣の中では異端であり希少
【精神操作】操作を受けた者はキーワード等に反応しテロ行為等を実行。
憲兵に拘束されると残滓調査と称しラボへ引き渡され、
様々な実験を施され戸籍を抹消される事も。
最終更新:2012年02月14日 01:07