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XNK-05 試作2号機



MPK4501より供与された設計図を元に開発されたI=D。
”顔のない男”の乗る機体の量産タイプであり、超高機動射撃戦を目的として開発された。

試作2号機は冷却系の抜本的強化が行われた他、推進器のレイアウト見直し、装甲形状の改修が行われ、1号機とは外見的にもかなり異なるものとなった。
胸部レーザー砲のスペースには試験用仮設コクピットが設けられている。

主推進系はMPDアークジェット(推進剤を高電流で電離・プラズマ化させ、ローレンツ力によって強制排気する方式)に改められた。

主固定冷却器となるのは機体装甲表面であり、大電力を利してペルチェ素子を使った放射冷却を行う。
さらに、二次冷却として機体内の推進剤に熱を吸蔵させて噴射することで、直接的に排熱する方式を採った。

動力源は機体内にはなく、母艦/母港の相転移ジェネレータからリアルタイムで転送される。このエネルギー転移の原理は人類には知られておらず完全なブラックボックスとなっているが、おおよそ10000kmまでは転送精度が確保されている。
本機の単独行動半径はこの転送限界と等しくなるが、ごく短時間であれば機体内のコンデンサに蓄積された電力によって稼働可能である。
なお相転移ジェネレータそのものは1km×1kmほどの大きさがあるため、およそ機動兵器に搭載できるものではない。
動力源を機体外に求めたことで大幅な軽量化と機体剛性の向上に成功、コクピットをもたないので生命維持系もほぼ不必要であるなど、極めて効率的な機体になっている。

BALLSを収める頭部は(気休めとはいえ)脱出装置として単独飛行可能。また最大限の対電磁・対熱・対衝撃対策が施されている。

装甲表面は試験的に耐レーザーコーティングが行われている。


○諸元
全高 16.2m
乾燥重量 114.2t
動力源 外部相転移ジェネレータ
パイロット ホープ/舞踏子タイプ 1名(直接接続)(予定) 試作2号機は通常パイロット型
装甲 セミモノコック式複合装甲/耐電磁・耐レーザーコーティング/対絶技サーフェイス・パターン(予定)

推進剤 水その他(冷却材・耐レーザー材兼用)
冷却系 ペルチェ型放射冷却ラジエーター/ノズル部再生冷却システム

主推進方式 MPDアークジェット 45700t×4
真空最大加速度 1600G
地球型大気圏内巡航速度 マッハ10以上

センサー 重力波センサ、アクティブ型フェイズドアレイレーダー、光学センサ他


○搭載兵器
腕部1000mmレーザー主砲×2(スポット径6mm、最大射程47000km)
胸部480mmレーザー副砲×4(スポット径5mm、最大射程19000km)(試作2号機には未搭載)
50mmレーザー対空砲×14(スポット径2mm、最大射程800km)
(対空砲は脚部・腕部に分散配置)
最終更新:2007年12月24日 15:55