漂流世紀フロンティアラーズ

漂流世紀フロンティアラーズ 序章

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漂流世紀フロンティアラーズ

 

私は永い刻の中で生きて来た。
それが、一体どのぐらいの時か判らない位に......。
数えるべき日数も、既に私の持つデジタル変数の供給限界値を越えて久しい。
そう、それ程の遠き時を、この暗く、冷たい空間にただ漂うだけの存在になっていた。
正直、私は、生きているのか、死んでいるのか、もはや判らなくなってしまった。
そう......何もかも......判らなくなっていた......。
いや&&違う、そんな私でも判る事がある。
僅かに残ったメモリーに鮮明に記録されている『あの時間(とき)』の事は、忘れてはいない.......。
........。
もはや、この永き時に、この冷たい空間に縛られるのは&&疲れた&&。
残った僅かなエネルギーを只、怠惰に浪費していくのは、もはや意味が無いのならば、
この残された最後のメモリー(記憶)を再生させて、
思い出と共に消えるのも、また、いいだろう......。
私の最期に......輝いていたあの頃の記憶を......。

............
 Memory is reproduced.
 5% of energy residual quantities.
 All data reading starts.
 ........................
 ...............
 Reproduction is started.
........

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