SF百科図鑑
ロバート・A・ハインライン『スターファイター』創元SF文庫
最終更新:
匿名ユーザー
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December 22, 2004
ロバート・A・ハインライン『スターファイター』創元SF文庫
プリングルの100冊より。原題"Have Space
Suit -- Will
Travel"がなぜこんな陳腐な邦題になってしまうのか、はなはだ疑問なわけだが&&。
今回は、主人公の課題克服の要素がプロット上どのような扱いを受けているかに眼目を置いて読んでみたい。
今回は、主人公の課題克服の要素がプロット上どのような扱いを受けているかに眼目を置いて読んでみたい。
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この記事へのコメント
1. Posted by slg December 22, 2004
15:29
137ページ。
月に行きたがっていた少年が懸賞で中古の宇宙服を貰い、エイリアンに連れ去られて月に行く話。この船には同じく連れ去られた少女も乗っていた。二人は「ママさん」といういいエイリアンを連れて、悪いエイリアンから逃げ出す。典型的なジュブナイルという感じだ。
月に行きたがっていた少年が懸賞で中古の宇宙服を貰い、エイリアンに連れ去られて月に行く話。この船には同じく連れ去られた少女も乗っていた。二人は「ママさん」といういいエイリアンを連れて、悪いエイリアンから逃げ出す。典型的なジュブナイルという感じだ。
2. Posted by 手下R3 December 24, 2004
00:53
えっ、これ中学の図書室にあってよんだやつ?
宇宙島に行く少年がそれだとずっと思ってたよ。というか、思った上に早川で宇宙島を購入した、何年も前に。
宇宙島に行く少年がそれだとずっと思ってたよ。というか、思った上に早川で宇宙島を購入した、何年も前に。
3. Posted by slg December 24, 2004
03:58
中学の図書館にあったのと同じ作品かどうかは、分りません。というか、私はそれ多分読んでいないので、判断できない。
ただ、早川で出てるのとは、多分違う。
ただ、早川で出てるのとは、多分違う。
4. Posted by 手下X22 December 25, 2004
01:15
明日見せて。返事は現場でいいレス。
5. Posted by slg December 28, 2004
14:11
月末に入り体調が絶不調でなかなか読めないが、漸く残り50ページほどになった。結構面白くなってきたんだけど、こんな体調のときでなければと悔やまれる。
こういう展開とは予測もつかなかった。ジュヴナイルのお手本とも言うべき作品だ。
こういう展開とは予測もつかなかった。ジュヴナイルのお手本とも言うべき作品だ。
6. Posted by slg December 28, 2004
14:21
このスレを立てた日付を見て鬱。ジュヴナイルの文庫本読むのに1週間もかかるのか、おれは。終わってるな。
7. Posted by 手下R3 December 28, 2004
18:09
新発見、宇宙島へ行く少年はクラークでした。
本日肉眼で確認。
お目汚しです多。
本日肉眼で確認。
お目汚しです多。
8. Posted by slg December 29, 2004
02:51
作者まで違っていたとは。スマソ、ちょっとワロタ。
つうか、気付かない私も相当ヤヴァイ
つうか、気付かない私も相当ヤヴァイ
9. Posted by slg December 29, 2004
20:43
読了。よくまとまったスペースオペラだ。地続きの日常生活から始まって銀河を、時空を超える旅という展開は、ジュブナイルの基本を手堅く押さえている。年若い少年少女の証言に地球人類の命運が託せられるという終盤の展開など、ジュブナイルの王道といえよう。SF入門書としてハインラインのジュブナイルが最適だとはよくいわれるが、本作などを読むと同意したくなる。
あまりにも基本に忠実すぎるので、最近の複雑な、あるいは変化球の作品を読み慣れた目にはいささか物足りなく感じるのも否めないが、そんな偏屈マニアにも楽しみ方はある。後のハインラインのお説教作品群や過激な作品群で前面に出るハインラインの思想やモラル観、人生観の萌芽が本作の随所の何気ない一節に垣間見えることだ。例えば、天才科学者でありながら隠居同然の貧乏生活を送る、偏屈で頑固な主人公の父親のキャラクター。様々な極限状況で即座の判断を求められながら主人公の少年が行う決断の内容。終盤で彼らに託される人類の命運に関する作者の扱い。こういったところにハインラインの体臭が(好きか嫌いかは別として)表れているのは面白い。
テーマ性 ★★★
奇想性 ★
物語性 ★★★★
一般性 ★★★★
平均 3点
文体 ★★★
意外な結末 ★★
感情移入力 ★★★
主観評価 ★★1/2 (25/50点)
あまりにも基本に忠実すぎるので、最近の複雑な、あるいは変化球の作品を読み慣れた目にはいささか物足りなく感じるのも否めないが、そんな偏屈マニアにも楽しみ方はある。後のハインラインのお説教作品群や過激な作品群で前面に出るハインラインの思想やモラル観、人生観の萌芽が本作の随所の何気ない一節に垣間見えることだ。例えば、天才科学者でありながら隠居同然の貧乏生活を送る、偏屈で頑固な主人公の父親のキャラクター。様々な極限状況で即座の判断を求められながら主人公の少年が行う決断の内容。終盤で彼らに託される人類の命運に関する作者の扱い。こういったところにハインラインの体臭が(好きか嫌いかは別として)表れているのは面白い。
テーマ性 ★★★
奇想性 ★
物語性 ★★★★
一般性 ★★★★
平均 3点
文体 ★★★
意外な結末 ★★
感情移入力 ★★★
主観評価 ★★1/2 (25/50点)