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フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』ハヤカワ文庫SF

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1999年

5/23
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
やっと読み終える。アンディー狩りに入ってから読み終えるまではあっという間で、最初のかったるさが嘘のような面白さ。確かに、小説としての破綻がなく、よくまとまっており、テーマ的にも「偽者」あたりで扱ったテーマを更に掘り下げて全面展開していて、人物/アンドロイド描写も素晴しく、泣かせる作品に仕上がっている。他の作品のようなごった煮性を抑えたぶん、主人公の悲しみがストレートに伝わってき、結末のつけ方も小説として美しい。
次は読みさしの「逆回り」か「ティモシーアーチャー」を読む。

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