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カート・ヴォネガット・ジュニア『タイタンの妖女』ハヤカワ文庫SF

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匿名ユーザー

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April 03, 2005

カート・ヴォネガット・ジュニア『タイタンの妖女』ハヤカワ文庫SF

タイタンの妖女

ハヤカワのプラチナファンタジイから出た世界幻想文学大賞受賞作のマキリップ『影のオンブリア』とどっちを先に読むか迷ったんだが、新しい太陽の書でファンタジイ・アレルギーが極限まで来てるので、プリングル100冊から新たに仕入れたこっちを。しかし、これ、通販の古本が1000円もするんだが、普通に新刊で672円で買えるのにどういうことよ。近場の古本屋を回ったがどこにもないので、結局新刊で買った。


読了。終盤は夢中で読み終えた。名作。
人類に対する愛情と裏腹の風刺という特徴は「猫のゆりかご」と同じで、悪趣味なブラックユーモアに眉をひそめつつ笑いながら、最後には感動させられるという作風だ。本作は込み入ったプロットにもかかわらず全ての伏線が矛盾なく解消され最後まで綺麗にまとまっている。コンスタントの最後のシーンは泣ける。
好き嫌いは分かれそうだが、このスタイル・テーマの作品としては、一つの到達点といっていいだろう。

テーマ性 ★★★★
奇想性  ★★★
物語性  ★★★
一般性  ★
平均   2.75
文体   ★★★
意外な結末★★★
感情移入 ★★
主観評価 ★★1/2(29/50点)
silvering at 03:27 │Comments(9)TrackBack(0)読書

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この記事へのコメント

1. Posted by slg   April 08, 2005 05:48
息抜きに第1章だけ読んだ。
時間等曲率漏斗なるものを利用して宇宙旅行を続け、本の短時間だけ地球の自宅に戻ってくる宇宙飛行士ラムフォードに招待されたコンスタントという富豪が、ラムフォードによってラムフォード夫人と火星で結婚しタイタンに行くと予言される。しかも、ラムフォードが見せたタイタンの美女の写真はコンスタントが寝たミスユニバース次席の女の写真と比べても月とすっぽんの美しさだった。コンスタントは政府に売った宇宙船くじら号の買戻しを考える&&。
という粗筋。
文体は、例の冷笑的で躁病的なタイプ(大して好きじゃないんだが)。
2. Posted by slg   April 10, 2005 14:01
南極人民共和国のせいで大病を患った気分のせいか本を読む気が起こらず、その影響で本書もつまらなく感じる。妙に軽くて鼻で笑うような文体が腹がたつ。ストーリーもあまり面白くない。これもだめかな。とにかく読んでいると眠くなって内容がつかめない。やっと84ページだ。全然つまらない。
3. Posted by SLG   April 10, 2005 14:38
(1) 阪神(日) 10R 馬 連 ながし 軸馬:11
相手:06,07
各100円(計200円)
(2) 阪神(日) 11R 馬 連 ながし 軸馬:13
相手:07,16,17
各100円(計300円)
(3) 阪神(日) 11R 馬 連 ながし 軸馬:16
相手:07,17
各100円(計200円)
(4) 中山(日) 12R 単 勝  13
100円
(5) 中山(日) 12R 馬 連  06-13
100円
(6) 福島(日) 11R 馬 連  15-16
100円
合計 1,000円
4. Posted by SLG   April 10, 2005 14:40
桜花賞予想
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