05年度AD3年口頭試験キーワード

15.五声(五音)・十二律

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五声(五音)十二律って

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<解答1>杉井

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 五声(ごせい)は、中国音楽で使われる五つの五音(ごいん)ともいう。

宮(きゅう)、商(しょう)、角(かく)、徴(ち)、羽(う)の五つ。音の高低によって並べると、五音音階ができる。西洋古典音楽の階名で大体、宮はド(Do)、商はレ(Re)、角はミ(Mi)、徴はソ(Sol)、羽はラ(La)にあたると説明されることが多い。後に変宮(宮の低半音)と変徴(徴の低半音)が加えられ、七声または七音となった。変宮と変徴は大体、シと#ファ(fis)に相当する。音の低いものから並べると、宮・商・角・変徴・徴・羽・変宮で、七音音階を形成する。以降、七声は、宮・商・角・清角(角の高半音の意)・徴・羽・変宮、または宮・商・清角・徴・羽・清羽などでも表された。なお中国伝統音楽にはファに相当する音がない。

また、これらの音は、相対音高があるのみで、絶対音高はない。実際の音楽において、これらの音高は十二律によって確定される。理論上、各十二律で、五声の各音すべてを確定することが可能で、五声では60宮調、七声では84宮調を得ることができる(宮を主音とする調式を「宮」、その他の各音を主音とする調式を「調」と呼んだので、84の調式は1272調、合わせて84宮調)。ただし、実際の音楽で用いられる調式は限られており、例えば、燕楽では721調、北曲では611調、南曲では58調のみが使われた。

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 十二律(じゅうにりつ)とは、中国日本の伝統音楽で用いられる12種類の標準的な高さの音。三分損益法によって1オクターブ間に平均律でない半音の間隔で配された12の音である。律とは本来、音を定める竹の管であり、その長さの違いによって12の音の高さを定めた。代において確立した。

中国の律を低いものから高いものへと並べ、西洋音楽の音名と対照すると以下のようになる(規準音である黄鐘をCとした場合。時代によって違い、あくまでも目安である)。

1.   黄鐘(こうしょう)-C

2.   大呂(たいりょ)-C♯/D

3.   太簇(たいそう)-D

4.   夾鐘(きょうしょう)-E♭/D

5.   姑洗(こせん)-E

6.   仲呂(ちゅうりょ)-F

7.   蕤賓(すいひん)-F

8.   林鐘(りんしょう)-G

9.   夷則(いそく)-G♯/A

10.  南呂(なんりょ)-A

11.  無射(ぶえき)-B

12.  応鐘(おうしょう)-B

 なお十二律陰陽に分けられ、奇数の各律は陽律であり、律と呼ばれ、六律(りくりつ)と総称される。偶数の各律は陰律であり、呂と呼ばれ、六呂(りくりょ)と総称される。よって律呂の名がある。

日本では、壱越(いちこつ)・断金(たんぎん)・平調(ひようじよう)・勝絶(しようせつ)・下無(しもむ)・双調(そうじよう)・鳧鐘(ふしよう)・黄鐘(おうしき)・鸞鏡(らんけい)・盤渉(ばんしき)・神仙(しんせん)・上無(かみむ)と呼ぶ。

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